FC2ブログ

足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

フリードリヒ「大猟場」

見晴るかす大平原。カスパー・ダーフィト・フリードリヒ「大猟場」。ドイツロマン派の画家による、渾身の心象風景。Largeness(c.1832)Caspar David Friedrich以下、小笠原洋子「フリードリヒへの旅」より引用。天と地が交わる点には、一枚の帆を掲げた孤舟が、天地久遠の間に抱かれる姿で流れていく。図版などでは見出すことができにくいが、よく見ればそこには櫂を持つ人がいる。青い空には黄色い光雲がたなびき、この画家が好...
0

ビアズリー「最高潮」

ワイルドとオーブリー、ふたりの視線がまっすぐに交わったその刹那、かすかに火花が散ったのを、メイベルは見た気がした。――その戯曲のタイトルは、〈サロメ〉。哀しく、美しい恋の話だ。――破滅的なほどに。(原田マハ「サロメ」より)The Climax(1893)Aubrey Beardsleyオスカー・ワイルドが1893年にパリで発表した戯曲「サロメ」。翌1894年に出版された英語版で、挿絵を担当したのがオーブリー・ビアズリーでした。美しさとは程...
0

山口晃「親鸞 全挿画集」

  五木寛之の大河小説「親鸞」。浄土真宗の祖である親鸞を主人公としたこの大作はおかたい宗教ものと思いきや、波乱万丈のアクション活劇であり全国40もの地方紙で連載されたことから、毎朝楽しみにされていた方も多かったんじゃないかと思います。そのストーリーに、毎回花を添えていたのが日本画家・山口晃でして「悪ふざけもたいがいにしろ」とお叱りの声も聞こえてきそうな、ユーモアたっぷりの挿画が話題になっておりました...
0

クールベ「ハンモック」

The Hammock(1844)Gustave Courbetゴールデンウィーク中はなんだかんだでわりと仕事をしてまして、今日はその代わりというわけでもないけどお休みをいただいています。在宅勤務に切り替わってはや1か月がたち、自粛生活もそれなりに板についてきたような気がしなくもない。もともとがインドア派でボッチ適正高いので、さほどストレスを感じることもなく、最低限人様に迷惑かけないように意識しながら過ごしております。そんな省...
0

ホーマー「北東の風」と鶴彬、松本剛などなど

Northeaster(1895)Winslow Homerおひさしぶりです。あっというまに時は流れて昨秋、ついに40歳になりました。不惑といいたいところですが、現実の自分は毎度オロオロしてばかりでいい加減年相応の生き方をしたいなと思っている次第です。今年は厄年。いろんな荒波(主に仕事)にさらされることでしょうが、力強く乗り越えていきたいところです。……こういう文章を書くのも随分久しぶりなもので、なかなかうまくいきませんね。こん...
0

Everglow

But when I’m cold, coldWhen I’m cold, coldThere’s a light that you give me when I’m in shadowThere’s a feeling you give me, everglow...
0

ユージン・スミス「楽園への歩み」

鬱蒼とした木立をくぐり抜けて、いままさに光のほうへ歩み出そうとする二人。妹の右手をしっかと握って、力強く歩むお兄さんの背中がなんだか頼もしい。ユージン・スミス「楽園への歩み」。太平洋戦争に従軍し、沖縄で重傷を負った写真家が、絶望の縁で撮影したささやかな幸福の情景です。The Walk to Paradise Garden(1946)Eugene Smith東京都写真美術館にて、ユージン・スミスの生誕100年を記念する写真展が開かれています。「...
0