
国宝・曜変天目茶碗を見てきました
シルバーウィークですね。実は木曜から遅めの夏休みということで、夢の7連休なのです。ということで、さっそくサントリー美術館に行ってきました。国宝・曜変天目茶碗。神秘的な斑紋、深い深い青。茶道具という小さな世界のなかに、宇宙の煌めきが閉じ込められている。碗のなかを雫が転がるさまなど想像して、それはそれは眼福なひとときでした。藤田美術館の所蔵品をこのたびサントリー美術館で展示してるんですが、前に見た静嘉...

谷文晁「武蔵野水月図」
品よく伸びた芒の穂、可憐に咲く桔梗や女郎花。武蔵野をいろどる秋草の向こうには穏やかな流水が広がり、その川面にはうっすらと月の影が落ちています。谷文晁「武蔵野水月図」。これもまた、画家の多才さを窺い知ることができる作品です。Moon on the Creek of MusashinoTani Buncho琳派の雰囲気を漂わせたこの「武蔵野水月図」ですが、たらし込みのような技法は用いられず、あくまでも色彩と構図の妙で琳派風を装っています。谷...

谷文晁「富士山図屏風」
富士山を多く描いた画家といえばやはり葛飾北斎が思い浮かびますが、同時期の画家にもうひとり、富士山で有名な人がいます。名前は谷文晁。北斎より3年あとに生を受けた、江戸南画(文人画)を代表する人物です。Mt. Fuji(1835)Tani Bunchoこちらは谷文晁「富士山図屏風」。白雲をまとった霊峰の姿は凛として、荘厳そのもの。向かって右側の稜線には群青が用いられ、モノクロームの仙境に清澄な趣を加えています。富士の山容も実...

鏑木清方「桜もみぢ」
季節外れではございますが、鏑木清方の「桜もみぢ」という作品を。Red Leaves(1932)Kaburaki Kiyokata季節の移ろいや自然のありように対してしみじみと心から湧き出ずる「あはれ」という感情。ことに秋の紅葉はあでやかに美しくも色づいた葉が風に舞うさまはどこか寂しいものです。サントリー美術館の「もののあはれと日本の美」では源氏物語や古今和歌集などにちなんだ古くは平安から昭和にかけての作品が展示されておりなかに...

「フィンランド・デザイン」を見てきました。
森の滴、湖の小波。時に水のように、時に氷のように美しいフォルムで人々を魅了する北欧の国フィンランドのガラスデザインを、東京ミッドタウンで見ることができます。サントリー美術館「森と湖の国 フィンランド・デザイン」。光と影が交差する、色とりどりのガラスの世界です。20世紀前半から台頭したフィンランドのガラスデザインは、すぐれたデザイナーたちの手によって1950年代から国際的な評価を得て、その使いやすさと美し...
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