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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

佐伯祐三「立てる自画像」

創作活動に悩みや迷いはつきものですが、心の葛藤をここまで直截に描いた作品も珍しいと思います。佐伯祐三「立てる自画像」。自画像の命とも言える顔を削り落した、苦悩の一枚です。Standing Self-Portrait(1924)Saeki Yuzo30歳という若さで亡くなるまで、わずか6年たらずの活動期間の多くをフランスで送った佐伯祐三ですが、そこでの画家生活は決して順風なものではありませんでした。1924年の初夏、最初の渡仏時に自信作の裸...
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シャヴァンヌ「眠れるパリを見守る聖ジュヌヴィエーヴ」

シャヴァンヌ「眠れるパリを見守る聖ジュヌヴィエーヴ」。月明かりの下にたたずむパリの守護聖人を描いた作品です。光は街をつつみ、誰もそれには気付かず眠りについている。それにしても……向こうに広がるのは海でしょうか。パリから海は見えないと思うけれどおとぎ話の夜だから、そんな幻想も許されるのでしょう。おぼれるような明るさに家並は黙ししじまが広がってまいります。St. Genevieve Watches Over the Sleeping City of ...
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ユトリロ「パリのサン=セヴラン教会」

ああ、ひなびた一画があり、自由気ままな生活の習慣が残っているあのモンマルトル!他とは異なる、自主独立の雰囲気のあるパリのあの地区には、何と記すべき話が多いことだろう!……もし思いが叶うなら、……石灰塗りの家々の並んだ道の絵か、何かを描きたい。(モーリス・ユトリロ)Eglise Saint-Séverin à Paris(1910-12)Maurice Utrillo前回はユトリロの色彩寄りの話をしましたので、今回は「白の時代」のお話を(順番が逆ですが...
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モネ「揺りかごの中のジャン・モネ」

クロード・モネ「揺りかごの中のジャン・モネ」。カミーユとの間に生まれた第一子を描いた、歓びに満ちた一枚です。このときまだモネとカミーユの結婚はモネ家から認めてもらえず経済的困窮を理由にモネは身重のカミーユをパリに残し、ル・アーヴルの実家や父の別荘があるサン=タドレスで制作を続けていました。長男誕生の知らせを受けて、カミーユの元に駆けつけたモネ。その目に飛び込んできたのは愛おしい幼子の顔。新しい命へ...
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ピカソ「貞奴」

作品名は「貞奴」。描いたのは……なんとパブロ・ピカソ。う~む、こんな作品も残してたんですねぇ。 Sada Yacco(1901) Pablo Picasso1900年のパリ万国博覧会。日本からこの祭典を訪れたのが、川上音二郎・貞奴の一座でした。貞奴は伊藤博文や西園寺公望にも贔屓にされるほどの芸妓だったそうで、万博会場の一角で日本舞踊の公演を行った際にはかの彫刻家ロダンをも魅了するほどだったとか。やがて大統領官邸にも招かれ、「マダ...
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