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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ギュスターヴ・モロー「化粧」

日本橋のブリヂストン美術館が、5月18日から新築工事のため数年にわたり休館するそうです。60年以上の歴史をいったん締めくくるにあたり、先月末から開催されているのがコレクション展「ベスト・オブ・ザ・ベスト」。文字通り、同館が誇る名品の数々がドドーンと展示されております。The Toilette(1885-90)Gustave Moreauブリヂストン美術館の作品で何が一番好きか…となるとなかなか難しくてドニの「バッカス祭」やルオーの「郊...
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堂本尚郎「絵画」

なぜだか気持ちが落ち着く作品。堂本尚郎の「絵画」という水彩画です。Painting(1957)Domoto Hisao水に溶け出したインクのような、不確かな揺らぎ。重ねられた黒と赤の平面も、頼りなくぼやけて見えます。ただそれだけのことなのに。描かれているのはそれだけなのに、足が止まってしまった。連想したのはなぜかイヴ・タンギーの作品群であり、万年筆のペン先の洗浄の場面でした。どちらも自分にとって心地がよく、いとおしいもの...
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藤島武二「女の横顔」

日本橋のブリヂストン美術館で、「描かれたチャイナドレス」という展覧会が開かれています。チャイナドレスといっても、スリットから太ももがチラッとのぞくあれじゃなくてもうちょっと大衆的というか何というか、中国服と表現したほうがよさそうな。たとえばこんな感じです。藤島武二「女の横顔」。日本人画家の手による、ルネッサンスの肖像画のような中国服女性像。モデルは「お葉」、かつて竹久夢二のモデルであり、恋人でもあ...
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カイユボット「ヨーロッパ橋」

年の瀬ですね。ようやく仕事も片付いて、飲み会も一段落しておうちでゆっくり過ごしております。展覧会のチラシなど整理して……いけない、あれをご紹介するのをうっかり忘れておりました。ブリヂストン美術館の「カイユボット展」。今日でおしまいじゃないか。。The Bridge of Europe(1876)Gustave Caillebotteということで、カイユボット展より「ヨーロッパ橋」。第3回印象派展に出品された作品です。サン=ラザール駅の構内の上...
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エドモン・クロス「黄金の島」

新印象派の点描はどちらかというと苦手な作品のほうが多いんですが、この作品はひとめ見た瞬間、大好きになりました。The Golden Isles(1891-92)Henri-Edmond Crossアンリ・エドモン=クロス「黄金の島」。空、海、砂浜が層状にかさなる至極シンプルな構図にかかわらず、色彩の巧みさゆえか、どれだけ見ても飽きが来ません。昨年のドビュッシー展(ブリヂストン美術館)で見たこの作品、その前にもどこかで見たような気がしてた...
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