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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ソールベリ「北の花咲く野原」

私たちはよいの明星と初霧を待とう。神さまのしろしめす広い庭で私たちは喜んで咲き、しぼもう。(ヘルマン・ヘッセ「回想」より)Flower Meadow in the North(1905)Harald Sohlbergこちらはハロルド・ソールベリの「北の花咲く野原」という作品です。画面の下半分に広がるのは、真っ白に咲き乱れるヒナギク。地平に浮かぶのは満月……ではなく太陽でしょうか。澄んだ川や赤い家屋をこえて、その光は花々を、あたかも絨毯のように...
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ムンク「カウチに座る女性」

60代のムンクが描いた人物画。どことなく優しげで、みずみずしくて、そして官能的ですらある。それもそのはず、ムンクはモデルの女性に恋をしていたから。「カウチに座る女性」という作品です。Model on the Couch(1928)Edvard Munchモデルの名前はビルギット・プレストー。生涯独身を貫いたムンクですが、彼女との結婚を望んでいたともいわれています。年齢差など関係なく、それほど彼女に惹かれたのでしょう。ムンクというと、...
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ムンク「接吻」と「光に向って」

国立西洋美術館で開催中の「モネ、風景をみる眼」という展覧会では印象派の光と色彩を存分に味わえるのですが、常設では一転、モノクロームの世界が広がります。画家の名はエドヴァルド・ムンク。生誕150周年を記念した版画展です。The Kiss(1895)Edvard Munchこちらはムンク「接吻」。同様のモチーフの作品をムンクは数多く残していますが、そのなかでもこの版画は凄艶で、刹那的で、じっと見ていると胸が苦しくなってくるほど...
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ムンク「サン・クルーのセーヌ川」

この速度でいいのかと自問することもあるけれど、いつか教えてもらったとおりときどき立ち止まりながらゆっくり歩いています。The Seine at St. Cloud(1890)Edvard Munchつれない世路を僕は歩いていました、痛々しいほど不安な気持で。親切なあなたの手が、道しるべになってくれました。青ざめてほんのりと遠い地平に夜あけの希望がほの見えていました。あなたのまなざしが朝でした。自分の高鳴る足音以外旅人を鼓舞するものとて...
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ムンク「接吻」

梅雨があけたら夏がやってくるのだとそう思うと少し寂しくなりました。Kiss(1897)Edvard MunchKiss me out of the bearded barleyNightly, beside the green, green grassSwing, swing, swing the spinning stepI wear those shoes and You will wear that dressOh, kiss me beneath the milky twilightLead me out on the moonlit floorLift your open handStrike up the band and make the fireflies danceSilver moon's spark...
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