
佐伯祐三「人形」「ロシアの少女」
前回に引き続き、佐伯祐三について。展覧会では陰鬱で重い印象の作品が多かったのですが、例外的に明るくて愛らしい作品もありました。たとえばこちら。「人形」という作品です。Doll(c.1925)Saeki Yuzo佐伯はこの人形に一目惚れしてしまったのか、1000フランで購入してしまい、その結果、実家や友人から借金をするはめになったのだとか。それくらい愛らしい人形だったのでしょう。このほか、「ロシアの少女」という作品でも黄色...

ココシュカ「風の花嫁」
前回に引き続き、オスカー・ココシュカの「風の花嫁」について。この絵は現在バーゼル美術館に所蔵されてるんですが、これまで一度も外に出たことがない、門外不出の作品なのだとか。なぜでしょうか……?Bride of the Wind(1913)Oskar Kokoschkaモデルを務めたアルマ・マーラーとココシュカは恋愛関係にあり、その頂点で描かれた本作はもっと明るい色彩でした。しかし2人の関係は悪化していき、その不安からかココシュカは何度も...
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