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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ムリーリョ「物乞いの少年(蚤をとる少年)」

17世紀スペインの画家、ムリーリョ。「無原罪の御宿り」など宗教画で知られる画家ですが、こちらは初期の風俗画。「物乞いの少年(蚤をとる少年)」という作品です。国立新美術館の「ルーブル美術館展」にて。A Beggar Boy Picking a Flea(1647-48)Bartolome Esteban Murillo熱心に蚤を取る少年。かたわらには水差し、芋、海老が描かれており、昼食後のひとときであると考えられます。となると、「物乞い」ではない――という説も...
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モネ「睡蓮の池、夕暮れ」

縦2m,、横6m。眼前に広がるのは、夕陽をうつした水面。クロード・モネの大作「睡蓮の池、夕暮れ」という作品です。The Water Lily Pond in the Evening(1916/22)Claude Monetもはやおなじみの画題ともいえるモネの睡蓮ですが、見るたびに発見と感動があり、その奥深さに気付かされます。晩年を過ごしたジヴェルニーでモネは睡蓮の池を造作し、そこで200点以上もの作品を生み出しました。徐々に彼の目線は水面に接近して行き、光...
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セガンティーニ「虚栄(ヴァニタス)」

先日、1日だけ夏休みをいただきまして国立新美術館の「チューリヒ美術館展」を見てきました。スイスの美術館だけにゆかりの画家の作品も多く、入ってすぐに出迎えてくれたのはセガンティーニでした。ありがたや。Vanity(1897)Giovanni Segantiniこちらはジョヴァンニ・セガンティーニ「虚栄(ヴァニタス)」。前に損保ジャパン美で開かれたセガンティーニ展でも出ていた作品です。アルプスの光に満ちた風景と裸身の女性を描いた...
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ホイッスラー「灰色と黒のアレンジメント第1番」

だらだらと「オルセー美術館展」の注目作品を紹介してまいりましたが、今回で区切りにしようかな、と思います。最後にご紹介するのは、ホイッスラーの作品。9月から京都、12月から横浜で開かれるホイッスラー展への期待がいやでも高まる、代表作「灰色と黒のアレンジメント第1番」であります。Arrangement in Grey and Black, No.1(1871)James Abbott McNeill Whistlerモデルはホイッスラーの母親。67歳という老齢の母の健康を案...
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モネ「かささぎ」

前にもご紹介しましたが、モネの「かささぎ」という作品を。オルセー美術館展にて、実物はやはりすごかった!La Pie(1868-69)Claude Monet制作は1868年から69年ごろ。20代後半という若さで手がけた本作の見どころは、なんといっても移り行く白の表情でしょう。冬の太陽にてらされた雪景色はばら色やすみれ色、だいだい色などさまざまな色彩をしのばせて、寒さよりも——むしろ美しい雪景に出会ったモネの歓びが伝わってくるような...
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