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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

奥田元宋「松島暮色」

雪はもうやんでしまったのでしょう。波ひとつない海のおもてに白化粧の樹々がうつり、果実のような夕陽が沈んでいきます。樹雪は淡いむらさきを帯び、静かな静かな風景が暮色に染まる——。日本三景のひとつ、松島を描いた奥田元宋の「松島暮色」という作品です。 Matsushima Twilight(1976) Okuda Gensou滅多に雪が降らない松島ですが、偶然この地で雪景色と巡り会った奥田元宋は「一期一会のよろこび」と語り、幻想的な奇跡の...
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奥田元宋「奥入瀬(秋)」と、乙川優三郎「安穏河原」

紅葉が燃える、秋の渓流。まるで別世界にまよいこんだような美しさです。奥田元宋「奥入瀬(秋)」。以前ご紹介した「奥入瀬(春)」と対をなす、清らかな瀬音が聞こえてきそうな一枚です。Oirase-Autumn(1983)Okuda Genso今日、乙川優三郎の「生きる」を読みました。「生きる」「安穏河原」「早梅記」の3編からなる作品で、第127回直木賞に選ばれた傑作です。3編のなかで、特にぼくが心ひかれたのが「安穏河原」でした。物語は...
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奥田元宋「奥入瀬(春)」

うだるような暑さのなかせめてもの涼を求めて山種美術館へ。そこで待っていたのは、「美しき日本の原風景」。なかでも奥田元宋の「奥入瀬(春)」の前には、息を呑むほどの清冽な景色が広がっていました。Oirase-Spring(1987)Okuda Gensou右から左へ、しぶきを上げてかけぬける清流。ぶつかり、うねり、ほとばしり、澄んだ流れは冷気を運びます。樹々の緑はあざやかに茂り、その隙間から差し込むのは、金泥による太陽光。春の花...
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