足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

川端康成「掌の小説」

ここ最近、1日に30分くらいずつ、声に出して本を読むようにしています、黙読のときも朗読みたいに頭のなかで読み上げるクセがあるんだけど実際に声に出してみると、そこで気づかされることもいろいろあって。読書って奥が深いなぁとあらためて思ってます。で、今日読み終えたのがこちら。川端康成の「掌の小説」。再読です。計111編、それぞれ5ページにも満たないような、それだけに無駄を削ぎ落して研ぎすまされた珠玉の短編集。...
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「埴輪 乙女頭部」と川端康成

ほのぼのとまどかに愛らしい。均整、優美の愛らしさでは、埴輪のなかでも出色である。この埴輪の首を見てゐて、私は日本の女の魂を呼吸する。日本の女の根源、本来を感じる。ありがたい。埴輪には丸い顔が多いが、この首ほどやはらかく丸い顔はめづらしいやうである。丸さは横顔へもつづく。頭のうしろも丸い。そして、首の細く長いのがいい。丸の均整と調和のまはりに温かいひろがりがある。しかし、目は切り抜かれて、奥に深い暗...
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川端康成「古都」と東山魁夷「冬の花」「北山初雪」

ゴールデンウィークに浜松に行った際、静岡市美術館の「巨匠の眼 川端康成と東山魁夷」を見てまいりました。文豪・川端康成と昭和を代表する日本画家・東山魁夷の交流に焦点をあて、それぞれの所有する美術品を紹介していくというもの。まずは、2人の親交を象徴する一枚を。Winter Flower(1962)Higashiyama Kaii東山魁夷「冬の花」。川端が文化勲章を受賞した翌年(1962年)にお祝いとして魁夷が贈ったもので、このとき川端は睡...
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クレー「大聖堂(東方風の)」

京都旅行の最後に向ったのはアサヒビール大山崎山荘美術館。旅の終わりはここで、と決めていました。展覧会名は「光と灯り」。誘蛾灯で身を焼く虫のようなものかもしれない。それでもいいと願った時期がたしかにありました。Cathedral(1932)Paul Kleeパウル・クレー「大聖堂(東方風の)」。タイルを敷き詰めたような繊細でやさしくて、どこかあどけない作品。クレーの手にかかれば、建築物だってこんなふうに生まれ変わってしま...
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青蓮院、上村淳之の花鳥画

京都旅行2日目は、月曜で美術館がお休みだったのでお寺巡りに切り替え。最初に向ったのは青蓮院でした。京都で一番好きなお寺なんですが、ここで偶然の出会いが。特別拝観期間ということで、11月は好文亭という茶室が開かれておりここに上村淳之の花鳥画があったのです。おっとりほんわり、やわらかな鶴。いかにも上村淳之な、居心地のよい襖絵です。天袋にも愛らしい小鳥が描かれていて、そんな花鳥に囲まれていただく抹茶はとて...
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