
森狙仙「猿図」(新年のご挨拶)
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。昨年はブログの更新も、美術館通いも、めっきり減ってしまいました。例によって大変ご無沙汰してしまいましたが、今年はもう少し更新を増やして従来通りに戻していければと思っております。さて、申年ということで猿にちなんだ一枚を。日本画で猿といえば、やはり思い浮かぶのは森狙仙です。描いた作品の8割近くが猿だったそうで、応挙の弟子として大阪で活動しながらその評判...

竹内栖鳳「百騒一睡」(竹内栖鳳展より)
今日は小雨の降るなか、山種美術館へ。「竹内栖鳳展」の後期展示を見てきました。会期が日曜までということもあって、なかなかの混み具合。相変わらずの盛況ぶりでした。 Sleeping Dog with Puppies Amidst a Flight of Sparrows Chirping(1895) Takeuchi Seihoこちらは竹内栖鳳「百騒一睡」。右隻には洋犬の親子と4羽の雀が描かれており、目を閉じてまどろむ親犬のそばで無邪気に遊ぶ3匹の仔犬がコロコロのモフ...

竹内栖鳳「春雪」(竹内栖鳳展より)
小舟の舳先で羽を休める、一羽の鴉。漂うように舞い落ちる春の雪に対して、鴉の黒い体躯は寂しさや哀しさなど突き放した、孤高の強さを感じさせます。もうじき80歳になろうかという画家がさらなる高みを目指して描いた一枚。竹内栖鳳「春雪」という作品です。 Spring Snow(1942) Takeuchi Seihoこの作品は京都国立近代美術館の所蔵作品で、山種美術館で開催中の竹内栖鳳の回顧展で展示されていました。「没後70年 竹内栖鳳 —京...

円山応挙の新作発見!「松鶴図屏風」
10月9日から開幕する三井記念美術館の「円山応挙 ~空間の創造」展で、新たに見つかった応挙の屏風が展示されるそうです。題名は「松鶴図屏風」。1770年発表、応挙38歳のときの作品だそうです。右隻と左隻が連続していないのがちょっと気になりますね。もともとこの作品は寺院の襖絵だったもので、後に屏風として改装されたのだとか。となると、もしかしたら中央に収まるべき部分がどこかにあるのかも……なんて色々想像してしまいま...
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