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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

鏑木清方「桜もみぢ」

季節外れではございますが、鏑木清方の「桜もみぢ」という作品を。Red Leaves(1932)Kaburaki Kiyokata季節の移ろいや自然のありように対してしみじみと心から湧き出ずる「あはれ」という感情。ことに秋の紅葉はあでやかに美しくも色づいた葉が風に舞うさまはどこか寂しいものです。サントリー美術館の「もののあはれと日本の美」では源氏物語や古今和歌集などにちなんだ古くは平安から昭和にかけての作品が展示されておりなかに...
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竹内栖鳳「春雪」(竹内栖鳳展より)

小舟の舳先で羽を休める、一羽の鴉。漂うように舞い落ちる春の雪に対して、鴉の黒い体躯は寂しさや哀しさなど突き放した、孤高の強さを感じさせます。もうじき80歳になろうかという画家がさらなる高みを目指して描いた一枚。竹内栖鳳「春雪」という作品です。 Spring Snow(1942) Takeuchi Seihoこの作品は京都国立近代美術館の所蔵作品で、山種美術館で開催中の竹内栖鳳の回顧展で展示されていました。「没後70年 竹内栖鳳 —京...
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鏑木清方「朗羅」

東の清方、西の松園。どちらも日本画壇を代表する美人画の名手ですが、個人的には鏑木清方の方が好き。上村松園の場合は女性が描く理想の美人画なだけあって、隙がない気がするのです。一方鏑木清方の場合は、あざといくらいに、隙を感じる。でも男ってやつは、そういう女性に惹かれてしまうんですよ。……ですよね?Roller Canary(1933)Kiyokata Kaburaki※クリックすると拡大してご覧いただけます。こちらは鏑木清方の「朗羅」。...
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上村松園「序の舞」(上村松園展より)

東京国立近代美術館の「上村松園展」に行ってきました。会社のすぐ近くなんですが、あまりに近過ぎるせいか今までスルーしてしまい・・・。前期の「焔」を見逃して、ようやく後期になって重い腰を上げた次第です。感想は「素晴らしい」の一言。だからこそ、もっと早めに行っておけばよかったと後悔の念も。Jo-no-Mai(1936)Uemura Shoenこちらは、後期の目玉、「序の舞」です。たおやかに、艶やかに、芸事に勤しむ凛とした立ち姿...
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