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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

小林清親「浅草夜見世」

しみじみと胸に迫り来るのは郷愁でしょうか。ずっと続くと思っていたのに、いつのまにか失われていた少年時代。その面影を、清親の版画を見るたびに思うのです。小林清親「浅草夜見世」。描かれているのは明治時代の情景ですが、子どもの頃に行ったお祭りのことを思い出すんですよねぇ。親からもらった小銭をだいじに握りしめて、何を買おうかと一生懸命あたまを働かせて。昔から人混みがきらいな自分ですが、このときばかりは胸を...
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ヴァロットン「アンティミテ」

ナビ派のメンバーとして活動していたこともあってヴァロットンの作品は色彩感覚もすばらしいんですが、三菱一号館の「ヴァロットン展」では、彼のもうひとつの魅力に触れることができます。それは色彩の対極にある、モノクロームの世界です。Lie, Intimites(1897)Felix VallottonMoney, Intimites(1898)Felix Vallottonヴァロットンの版画シリーズ「アンティミテ」より、「嘘」と「お金」。かたまりのような黒と白で、大胆に描...
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小林清親「柳原夜雨」

ついに梅雨入りですねぇ。小林清親「柳原夜雨」。雨に打たれた夜の情景を描いた明治期の版画です。人々が手にした灯は濡れた路面に反射し、尾を引くように長々と伸びています。傘生地もまたぼうっと浮かび上がり、夜の闇にいくつもの光が揺れているようです。あわただしく家路を急ぐ人々を見て、早くおうちに帰ろうよと人力車夫に犬が呼びかけている。雨降りの晩は、やはり家でのんびり過ごしたいものです。土日も残念ながら雨のよ...
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ムンク「接吻」と「光に向って」

国立西洋美術館で開催中の「モネ、風景をみる眼」という展覧会では印象派の光と色彩を存分に味わえるのですが、常設では一転、モノクロームの世界が広がります。画家の名はエドヴァルド・ムンク。生誕150周年を記念した版画展です。The Kiss(1895)Edvard Munchこちらはムンク「接吻」。同様のモチーフの作品をムンクは数多く残していますが、そのなかでもこの版画は凄艶で、刹那的で、じっと見ていると胸が苦しくなってくるほど...
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川瀬巴水「伊豆長岡 霜之朝」

仕事の関係で、伊豆に来ております。明日が取材なので前乗りして温泉でもってことで。当初は修善寺にしようと思ってたんだけどなかなか良さげな宿が見つからず伊豆長岡に。露天風呂で極楽極楽、料理もおいしくて至福なのであります。たぶん今年最後の旅行になるだろうから、もうひたすらのんびりしようと思って。Izu Nagaoka: Frosty Field(1939)Kawase Hasuiこちらは川瀬巴水「伊豆長岡 霜之朝」。伊豆に着いたのが5時過ぎだっ...
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