
円山応挙「藤狗子図」(応挙展より)
疲れたときは、応挙犬にかぎります。あぁ、とげとげしてた心がゆるんでいく…… Puppies and Wisteria(1781-89) Maruyama Okyo円山応挙「藤狗子図」。藤花図屏風とワンコのいいとこ取りのような作品ですね。藤の花をくわえた茶色いワンコと、おしりを向けた白いワンコがなんとも可愛らしい。この作品も愛知県美術館の円山応挙展に出ていました。展覧会では応挙だけでなく蘆雪や栖鳳などによるモフモフ画も比較的多めで、思わず目...

円山応挙「狗児図」(かわいい江戸絵画より)
円山派の祖であり、写生を重視した画風によって日本絵画史に革新をもたらした画家、円山応挙。彼の最大の偉業といえば……やはり仔犬でしょう! Puppy(1784) Maruyama Okyo円山応挙「狗児図」(部分)。ああ、もう…。このおむすび型のたれ目といったら!情けない表情なのに愛らしくてキュンキュンしてしまいます。まんまるの体に見事な短足、申し訳程度にくっついた小さな尻尾。真ん中のワンコは手前の白いワンコに覆いかぶさっ...

竹内栖鳳「百騒一睡」(竹内栖鳳展より)
今日は小雨の降るなか、山種美術館へ。「竹内栖鳳展」の後期展示を見てきました。会期が日曜までということもあって、なかなかの混み具合。相変わらずの盛況ぶりでした。 Sleeping Dog with Puppies Amidst a Flight of Sparrows Chirping(1895) Takeuchi Seihoこちらは竹内栖鳳「百騒一睡」。右隻には洋犬の親子と4羽の雀が描かれており、目を閉じてまどろむ親犬のそばで無邪気に遊ぶ3匹の仔犬がコロコロのモフ...

竹内栖鳳「春雪」(竹内栖鳳展より)
小舟の舳先で羽を休める、一羽の鴉。漂うように舞い落ちる春の雪に対して、鴉の黒い体躯は寂しさや哀しさなど突き放した、孤高の強さを感じさせます。もうじき80歳になろうかという画家がさらなる高みを目指して描いた一枚。竹内栖鳳「春雪」という作品です。 Spring Snow(1942) Takeuchi Seihoこの作品は京都国立近代美術館の所蔵作品で、山種美術館で開催中の竹内栖鳳の回顧展で展示されていました。「没後70年 竹内栖鳳 —京...
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