萬鉄五郎「赤い目の自画像」
これまた何という自画像……。作者はこのとき、20代後半。萬鉄五郎「赤い目の自画像」です。Self Portrait with Red Eyes(1912-13)Yorozu Tetsugoro鬱屈や怒りや妬みが凝縮されたような燃えさかる負の情念を感じさせる一方で、顔を隠してみれば鋭く切り立った氷山のようでもあり。ちょうど同じころに萬鉄五郎は「裸体美人」を発表していますが、こちらは一転、やわらかな曲線でのびのびと描かれた裸体の女性像。衣装の赤も、「赤い...
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