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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

川瀬巴水「尾州半田新川端」

しんしんと雪が降るなか、犬一匹を道連れに川沿いを歩く男。轍のように雪の積もらぬ道があるのは少し前まで人々が往来していたからでしょう。けれど今は、誰もいない。軒並み灯りはともらず、かろうじて左奥の家に人心地が感じられます。ここが男の帰る場所なのかもしれません。川瀬巴水「尾州半田新川端」。「東海道風景選集」のなかの1枚です。Snow at Shinkawabata, Handa, Bishu(1935)Kawase Hasui今年最後の美術館参りは、...
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葛飾北斎「桜に鷲図」

季節外れではありますが、本日は桜にまつわる一枚を。葛飾北斎「桜に鷲図」。なんというか……ふてぶてしい顔をしている(笑) Eagle and Cherry Blossoms Katsushika Hokusai巌をしっかとつかまえて羽を休める一羽の鷲。美しい桜を見て満足げな表情なのかと思ったらどうやらそういうことでもないらしく、北斎は似たような構図で雪と鷲、紅葉と鷲といった作品を残しており特に鷲の表情、ポーズはほぼ同じのようでして。どれだけ季...
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奥田元宋「松島暮色」

雪はもうやんでしまったのでしょう。波ひとつない海のおもてに白化粧の樹々がうつり、果実のような夕陽が沈んでいきます。樹雪は淡いむらさきを帯び、静かな静かな風景が暮色に染まる——。日本三景のひとつ、松島を描いた奥田元宋の「松島暮色」という作品です。 Matsushima Twilight(1976) Okuda Gensou滅多に雪が降らない松島ですが、偶然この地で雪景色と巡り会った奥田元宋は「一期一会のよろこび」と語り、幻想的な奇跡の...
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船田玉樹「雪」

今秋、練馬区立美術館で好評のうちに幕を閉じた「船田玉樹展」。来年1月より画家の生まれ故郷・広島へ巡回する予定ですが、間があくこともあって途中下車ということで小規模な展覧会が代官山で開かれています。場所はヒルサイドフォーラム、企画タイトルは「船田玉樹 創造の森へ」。多くのアートファンを「あっ!」と驚かせた作品群が、ここでしか見られない作品とともに展示されていました。   Snow(1981) Funada Gyokujuこ...
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勝川春章「雪月花図」

勝川春章「雪月花図」。日本が誇る、才媛三名の共演です。一見、江戸当時の女性たちですが左から清少納言、紫式部、小野小町に見立てて、それぞれ雪、月、花を絡めて描いたのだとか。Three Beauties Representing Snow, the Moon and Cherry BlossomsKatsukawa Shunsho左の清少納言は「香炉峰の雪は簾をかかげて見る」ですね。ある日、宮中で「香炉峰の雪いかならん」と問いかけられた清少納言。当時の知識人なら歌を詠んで答える...
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