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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ムンク「サン・クルーのセーヌ川」

この速度でいいのかと自問することもあるけれど、いつか教えてもらったとおりときどき立ち止まりながらゆっくり歩いています。The Seine at St. Cloud(1890)Edvard Munchつれない世路を僕は歩いていました、痛々しいほど不安な気持で。親切なあなたの手が、道しるべになってくれました。青ざめてほんのりと遠い地平に夜あけの希望がほの見えていました。あなたのまなざしが朝でした。自分の高鳴る足音以外旅人を鼓舞するものとて...
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ムンク「接吻」

梅雨があけたら夏がやってくるのだとそう思うと少し寂しくなりました。Kiss(1897)Edvard MunchKiss me out of the bearded barleyNightly, beside the green, green grassSwing, swing, swing the spinning stepI wear those shoes and You will wear that dressOh, kiss me beneath the milky twilightLead me out on the moonlit floorLift your open handStrike up the band and make the fireflies danceSilver moon's spark...
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ムンク「吸血鬼」

「吸血鬼」というタイトルそのままに見るならば、この作品は男の首筋に牙をたてる女吸血鬼を描いたものということになります。でも、この絵にはやさしさがあふれていて女性が男性を包み込んでいるように思えるのです。もともとの題は、「愛と痛み」だから。Vampire(1893-94)Edvard Munch「すなおになろう」「大人になるのはやめよう」だからぼくは感傷にみをまかせ情けない自分と向き合っていこうと思います。それぞれの痛みを抱...
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マドンナ(大原美術館特集 5)

マドンナと呼ぶには、あまりにも退廃的でどこか愁いの漂う作品。大原美術館特集第5回は、エドヴァルド・ムンクの「マドンナ」です。Madonna(1895-1902)Edvard Munch左下に胎児、周りには精子。中央には苦悶とも恍惚とも取れる表情の、影のある若い女性。「マドンナ」のモデルとなったのは、ムンクが当時思いを寄せていたダグニー・ユールといわれています。ダグニーはファム・ファタールと呼ぶにふさわしい、恋多き女。そしてム...
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