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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

岡本太郎「眼の立像」

眼。とっても美しいですね。とても美しい眼をしてます。 Statue of Eye(1981) Okamoto Taro岡本太郎「眼の立像」。国立近代美術館の「生誕100年 岡本太郎展」より。同展のハイライトが、眼にまつわる作品で壁を埋め尽くした「岡本太郎との対決」というコーナー。「坐ることを拒否する椅子」に座って眺める作品群は、どれもユーモラスでエネルギッシュでした。あっちこっちに眼があるけど監視されているという感じではなく、作...
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岡本太郎「森の掟」とスティッキー・フィンガーズ

来週(4月23日)の「美の巨人たち」が、岡本太郎の「森の掟」ということで。一足お先に、当ブログでご紹介してしまいます。まぁ詳しいお話は番組にお任せするとして、間違いなくかぶらないだろうと思われる方向で、とりとめもなく。 Law of the Jungle(1950) Okamoto Taro電撃のように森を引き裂く巨大な怪物。その口には、鋭い牙と獲物となった動物(人間?)の姿。背中には……チャック。チャック?よく見ると背中にゼンマイの...
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岡本太郎「夜」

国立近代美術館で開催中の「生誕100年 岡本太郎展」、前期展示の「重工業」と入れ替えで、4月5日から展示されているのが「夜」という作品です。 Night(1947) Okamoto Taro地を這い、怪しく枝を伸ばす大樹。闇の中に青白く仄光る枝々は、ところどころ電気を帯びていたりチロチロと燃えているようでもあり。手前に立つ少女は後ろ手にナイフを握りしめ、視線の先には……ドクロ。画面をじっと見ていると、2つの赤い炎はつり上がっ...
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岡本太郎「空間」

暗闇に浮かぶ一本の白い棒と、表は白、裏地は赤の、風にはためく布のような物体。棒は右側に引っ張られるようであり、一方布は左側になびいているようであり、こうした力のベクトルだけでなく、硬と軟、線と平面が反発し合い、緊張感漂う一枚です。 Space(1934/54) Okamoto Taro岡本太郎「空間」。1932年、ピカソの作品と出会い、これを乗り越えようとする中で描かれた作品です。色彩が炸裂するような後の作品に比べると、非常...
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