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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

フリードリヒ「大猟場」

見晴るかす大平原。カスパー・ダーフィト・フリードリヒ「大猟場」。ドイツロマン派の画家による、渾身の心象風景。Largeness(c.1832)Caspar David Friedrich以下、小笠原洋子「フリードリヒへの旅」より引用。天と地が交わる点には、一枚の帆を掲げた孤舟が、天地久遠の間に抱かれる姿で流れていく。図版などでは見出すことができにくいが、よく見ればそこには櫂を持つ人がいる。青い空には黄色い光雲がたなびき、この画家が好...
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フリードリヒ「樫の森の中の修道院」

葉の落ちた樫の木。廃墟、十字架。霧の立ちこめた、薄暗い風景。カスパー・ダーフィト・フリードリヒ「樫の森の中の修道院」。いかにもこう、吸血鬼とかが出てきそうな雰囲気です。 The Abbey in the Oakwood(1808-1810) Caspar David Friedrichということで、今日は映画「ダーク・シャドウ」を見に行ってきました。映画館に行くのはずいぶん久しぶりで、しかもティム・バートン×ジョニー・デップの黄金コンビ!これは期待せざ...
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フリードリヒ「窓辺の女」

彼女は何を思っているんだろう。フリードリヒ「窓辺の女」。きれいな後ろ姿です。Woman at a Window(1822)Caspar David Friedrich夜があけて、朝がきて、けっきょく窓の向こうに思いを馳せて。遠く遠くを見つめながら、一日が過ぎていきます。今日も明日もがんばろう。  ...
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フリードリヒ「日の出を前にたたずむ女性」

厳かな夜明け。ためらいがちに両手を左右に広げ、全身で光を受け止めようとする女性の後ろ姿。カスパー・ダーフィト・フリードリヒ「日の出を前にたたずむ女性」。大自然に対峙する、孤高の背中を多く描いたロマン主義の画家の作品です。 Woman Before The Rising Sun(1818-20) Caspar David Friedrich今回この作品をご紹介したのは、ある動画と出会ったから。僕の大好きなKyteというバンドの「They Won't Sleep」という曲に、...
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フリードリヒ「海辺の修道僧」

風が立ち、浪が騒ぎ、無限のまへに腕を振る。 (中原中也「盲目の秋」より)Monk by the Sea(1809)Caspar David Friedrich前回ちらっとドイツロマン主義の画家、カスパー・ダーフィト・フリードリヒの作品に触れたので今回も彼の作品をご紹介します。1809年の「海辺の修道僧」です。何もない空、何もない海。果てしなく広がる「無限」の前で、一人立ちすくむ修道僧の姿。その胸に宿るのは絶望なのか希望なのか、見る人によって1...
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