足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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川合玉堂「猫」

2月22日はニャンニャンニャン、つまり猫の日。一日遅くなってしまいましたが、猫の絵をどうぞ。Cat(c.1951)Kawai Gyokudo川合玉堂「猫」。いたずらそうな表情がまた愛らしいですねぇ。あぁ、モフモフしたい……。亜麻いろと栗いろのその毛並から、甘やかな匂いが立って、或る晩なぞは、一度だけ、ただ一度だけ、撫っただけで僕までが移り香に匂ったほどだ。こ奴わが家の守り本尊、その支配下の一切を、批判し、差配し、感化する妖...
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川合玉堂「水声雨声」

川合玉堂の“雨”のとりこになったのは、この作品がきっかけでした。山種美術館所蔵、「水声雨声」。縦長の画面いっぱいに、水の音が響き渡る一枚です。The Sounds of Water and Rain(c.1951)Kawai Gyokudo降りしきる雨の向こうには樹木が影のように薄らぎその手前では雨水が筧を勢いよく走り、水車をまわしています。傘をさして歩く農婦が2人、その色彩が画面に花を添えています。篠突く雨が枝葉を揺らす音、ザーッと筧を走る音、...
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川合玉堂「紅白梅」

山種美術館の「川合玉堂展」、こんな作品も展示されていました。琳派にならってつくられた金屏風、「紅白梅」です。     Red and White Plum Blossoms(1919)Kawai Gyokudo「梅花は少なすぎると思える程少なく描くことによって梅の気品が出る」とは玉堂自身の言葉。絢爛たる金地に対して梅の花は控えめに、けれど確かな存在感で香を放っています。屏風の天地を力強く貫く右隻の白梅に対して、左隻の紅梅は宙に浮いているよう...
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川合玉堂「早乙女」

実に健康的で牧歌的。のどかで明るい田植えの風景です。川合玉堂「早乙女」。山種美術館の川合玉堂展より。Young Ladies Planting Rice(1945)Kawai Gyokudo上から見下ろした見事な鳥瞰構図。簡略化されたあぜ道はなだらかなカーブを描き、絵具のにじみを利用する琳派の技法・たらし込みが用いられています。青々とした早苗を手に姐さんかぶりの女性たちが作業に精を出しており、紺の絣に手甲と脚絆、菅笠をかぶった女性もいます...
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川合玉堂「二日月」

今日は午前中だけ仕事をして、午後は代休をいただきました。あいにくの雨模様ですが、そういう天候だからこそ見たくなるものもあります。たとえば、川合玉堂の絵。山村や田園の自然風景を描いた日本画家の作品を見に、山種美術館まで行ってきました。New Moon(1907)Kawai Gyokudoこちらは川合玉堂「二日月」。聞き慣れない名称ですが、三日月の前夜にのぼる月のことで糸のように細いことから「繊月」という呼び名もあります。し...
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川合玉堂「春峡」

山から切り出した材木を筏に組んで下流へと運ぶ筏流し。日本古来の伝統でありながら、いまではごく一部の地域で見られるばかりです。そんな古きよき時代の一場面を描いたのが、川合玉堂の「春峡」。五島美術館の「近代の日本画」で展示されていました。Valley of Spring(1956)Kawai Gyokudo懸崖に咲き誇る山桜と急流の青との対比が見事ですね。静かに舞い散る桜と、それを飲み込む奔流と。筏のうえでは筏師がただ一本の棒でバラ...
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川合玉堂「朝もや」

春分を過ぎたというのに今日はなんだか肌寒い一日でした。もうじき4月だというのに。Morning Mist(1938)Kawai Gyokudoこちらは川合玉堂の「朝もや」。見事な枝ぶりの松の木が朝もやのなかに消えていき、その向こうにはゆるやかな稜線が広がります。朝早くから荷車を引く牛と人がいて、歩みのさきに咲いているのは白梅でしょうか。残雪にぬれた街道を踏みしめる音が聞こえてきそうです。思い出したように訪れた冷気が土や水を凍ら...
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川合玉堂「山雨一過」と芦原すなお「オカメインコに雨坊主」

この道は、いつか来た道。川合玉堂「山雨一過」。先月、山種美術館で見た作品です。荷を負った馬をひいて、峠道を行く旅人。雨上がりのさわやかな風が樹々をゆらし、はるか彼方には青い山肌が。旅路はまだまだ続くのでしょうか、峠道の先は崖に隠れており、仙境につながっているような気もしてくるから不思議です。此岸と彼岸のあわいのような……。生と死の境界線のような……。芦原すなおの「オカメインコに雨坊主」という小説を読ん...
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