
船田玉樹「ねむれない夜は」
練馬区立美術館の「船田玉樹展」、目に鮮やかな桜や紅梅、詩情漂う水墨画など多種多様な作品が並ぶなかで、ひときわ印象深かったのが河童の絵。こんな作風はまったくイメージしていなかっただけに、妙に愛らしくて思わず笑みがこぼれてしまいました。 insomniac nights Funada Gyokujuこちらは船田玉樹「ねむれない夜は」。もう、見事に肩の力の抜けた河童の背中です。どことなく寂しい、でもそれさえも楽しんでいるようで。展覧...

船田玉樹「暁のレモン園」
引き続き、練馬区立美術館の「船田玉樹展」より。暗い海にうかぶ夜光虫のように、闇のなかで点々と光るレモン。明け方の微かな光をうけて輝いているのでしょう。船田玉樹「暁のレモン園」。不思議と心が落ち着く一枚です。 Sunset at Lemon Farm(1949) Funada Gyokujuさて、前回の続き。孤高の画人生を貫き、めまぐるしく画風を変えていった船田玉樹ですが、1974年、62歳のときにくも膜下出血で倒れてしまいます。目も見えず、...
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