
葛飾北斎「富嶽三十六景 駿州江尻」
無事に3連休を確保。昨日は友人とサイクリングに行ってまいりました。千葉の印旛沼というところで、それはもう軽やかに……と思いきや。天候がね。こんな感じでした。Ejiri in the Suruga province(c.1830)Katsushika Hokusai風がものすごくて。強風どころか暴風だぞってくらい。車に自転車を積んで現地まで行ったんですが、10分くらい乗って、やっぱり帰ろうか……と本気で考えたくらいです。追い風のときはスイスイ快適なんですけ...

葛飾北斎「富嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見」
暮れゆく空、逆光によって浮かび上がる群青色のシルエット。船上の人々は両国橋の向こうにそびえる富士に見惚れているのでしょうか。葛飾北斎の「富嶽三十六景」より、「御厩川岸より両国橋夕陽見」という作品です。Watching Sunset over Ryogoku Bridge from Onmayagashi,from the series Thirty-six Views of Mt. Fuji(c.1830)Katsushika Hokusaiよく見るとこの浮世絵、実によく練られた構図であることに気付きます。まず両国...

葛飾北斎「桜に鷲図」
季節外れではありますが、本日は桜にまつわる一枚を。葛飾北斎「桜に鷲図」。なんというか……ふてぶてしい顔をしている(笑) Eagle and Cherry Blossoms Katsushika Hokusai巌をしっかとつかまえて羽を休める一羽の鷲。美しい桜を見て満足げな表情なのかと思ったらどうやらそういうことでもないらしく、北斎は似たような構図で雪と鷲、紅葉と鷲といった作品を残しており特に鷲の表情、ポーズはほぼ同じのようでして。どれだけ季...

葛飾北斎「富嶽三十六景 礫川雪ノ且」
葛飾北斎「富嶽三十六景」。計46点の連作(評判がよかったため10点追加された)のうち、ただひとつ雪景色を描いたのが「礫川雪ノ且(こいしかわゆきのあした)」です。見渡す限り真っ白に染まった江戸の町。茶屋には見物客が集まり、指差す先には富士がそびえています。町の佇まいは変わっても、富士はいつもと変わらぬ悠然たる姿。雪ぐらいで騒ぎなさんなと、そんな声が聞こえてきそうです。 Tea house at Koishikawa. The morni...

葛飾北斎「唐獅子図」
前回が葛飾応為だったので、今回は父親の葛飾北斎を。色とりどりの牡丹のなかで踊る唐獅子を描いた「唐獅子図」。実はこれ、親子の共作なのだそうです。中央の唐獅子は北斎が描いて、周囲の牡丹は娘の応為が描いたのだとか。前回ご紹介した杉浦日向子の漫画「百日紅」には、北斎のエピソードもたくさん出てきます。これがどれも奇天烈奇想天外なんですね。文化元年四月十三日、江戸音羽護国寺百二十畳の紙に大達磨を描く。つづいて...
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