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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ラファエロ「ヴェールを被った婦人の肖像」

フォルナリーナ。ラファエロが愛し、自らの野心ゆえに結ばれ得なかった女性。画家としての高みを目指し、枢機卿の姪を選んだラファエロでしたがかつて愛したパン屋の娘への思いを捨てきれずその思いを絵に託します。婚礼の衣装をまとわせて。The Veiled Woman, or La Donna Velata(c.1516)Raffaello Sanzio結局ラファエロは枢機卿の姪・マリアとの結婚に踏み切れずかといってフォルナリーナ(マルゲリータ・ルティ)の元に戻るわ...
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ラファエロ「エゼキエルの幻視」(ラファエロ展より)

ラファエロが描いたこの作品、サイズはどのくらいでしょう。高さ1m? いやいや、もっとありそうだ。だってこの構図、下から見上げるにふさわしいじゃないですか。少なくとも高さ2mはありそうですよね。 Vision of Ezechiel(c.1510) Raffaello Santi……正解は、40.7×29.5cm。A3用紙よりもやや小さいサイズに、大作の威風が備わっているのです。今日の一枚はラファエロの「エゼキエルの幻視」。神の所業か悪魔の技か、人智の及ば...
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ラファエロ「聖家族と仔羊」(ラファエロ展より)

レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452〜1519ミケランジェロ・ブオナローティ 1475〜1564ラファエロ・サンティオ 1483〜1520このようにルネッサンス3大巨匠のなかでもラファエロは年若で、21歳でフィレンツェに向かったときには既にレオナルドとミケランジェロが名声をほしいままにしていました。ラファエロは彼らの作品を熱心に研究し、その技術を吸収していきます。実際にアトリエにまで押しかけ、レオナルドからは最初に作品を見せ...
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ラファエロ「大公の聖母」(ラファエロ展より)

2013年、ルネッサンスの巨匠の作品群が立て続けに来日します。その第一弾として3月2日よりスタートしたのが国立西洋美術館の「ラファエロ展」。ラファエロの大規模な回顧展はヨーロッパ以外で開催されたことがなく、日本での開催は奇跡といっても過言ではないほど。ラファエロ1点だけでも大騒ぎだというのに、なんと20点以上もの作品が集まっているのです。 Madonna col Bambino detta Madonna del Granduca Raffaello Santiこち...
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