
長澤蘆雪「降雪狗児図」
散り落ちる桜……ではなくて、雪とワンコ。かわゆいですなぁ。長澤蘆雪の「降雪狗児図」という作品です。Snow and Puppies(Edo period)Nagasawa Rosetsu縄文時代の昔から、人間とともに歩んできたワンコは画家にとっても格好のモデルでありました。ということで松濤美術館の「いぬ・犬・イヌ」という展覧会では、こんな愛らしいワンコ画を思う存分堪能できます。昨年の「ねこ・猫・ネコ」も楽しかったけど、今回もすばらしい!目尻...

長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」(プライスコレクション展より)
どどんと大きな白象と黒牛。ちょっとやり過ぎなくらいの造型ですが、よーく見ると思わずニンマリさせられてしまいます。長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」。今回のプライスコレクション展で、この作品をベストに挙げる人も多いんじゃないでしょうか。 White Elephant and Black Bull(18th century)Nagasawa Rosetsu白象のうえには2羽の黒いカラスが羽を休め、黒牛のおなかのところでは、まぁ何とも愛らしいワンコが!カラスはちょっ...

長澤蘆雪「狗児扇面」
あーこらこらじっとしてなさいこらこらこら動くんじゃないよ動いたら描けないだろうに……あーしかし何と愛らしい仔犬であろう人懐こいし毛並みもいいさてはどこかから逃げてきおったな?なんという悪い子じゃ!いたずらそうな顔をしよってからに……「蘆雪ー蘆雪ーどこじゃー」いかんお師匠様じゃこらお前吠えるでないぞじっとしとるんじゃぞ見つかったら横取りされるでなあの人はわし以上の犬好きいやむしろ犬狂いじゃでな鶏狂いの伊...

長沢蘆雪「四睡図」(かわいい江戸絵画より)
猛獣のはずの虎が、目を細めて老人に体を預けています。まるで猫のように安心しきった表情。長澤蘆雪「四睡図」、これもまた愛らしい一枚です。 The Four Sleepers Nagasawa Rosetsu「四睡図」に描かれている老人は中国唐代の僧、豊干禅師。虎の背に乗って民衆を驚かせていた人物だそうで、彼の弟子が日本画でもおなじみの寒山と拾得なんですね。この3人+1頭が、身を寄せ合ってすやすや眠っているわけです。虎は甘えてほっぺた...
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