足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

鈴木其一「芒野図屏風」

山種美術館の「輝ける金と銀」、会期終了直前の滑り込みセーフで鑑賞してまいりました。Eulalias(19th century)Suzuki Kiitsuこちらは鈴木其一「芒野図屏風」。金よりも銀を好んだ其一らしく、銀地の屏風には群生する芒が描かれ、そのうえに秋の夜霧が流れるようにかかっています。画像では伝わりにくいのですが、銀地だけに角度によって見え方が変わり、霧にぬれた芒が月光をうけて静かに輝いているような——とても幻想的な作品...
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鈴木其一「朝顔図」

同じ色の朝顔の花群は人間の連のようにも見えて、どこでどう繋がっているのか、渦巻きながらそこここで蔓の先が躍動している。にぎやかで明るく、ゆったりとして優しく、それでいて痛さを覚えるのは傷口に沁みるような色彩のせいであろう。溢れ出る言葉は其一を喜ばせて、顔をあげると彼の目も笑っていた。(乙川優三郎「麗しき花実」より)Morning GloriesSuzuki Kiitsu輝くような金色は、朝の光でしょうか。そのなかに渦巻く群青...
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鈴木其一「群鶴図屏風」(ファインバーグ・コレクション)

尾形光琳にはじまり、琳派の画家たちが代々受け継いできた金地に青い渦巻き水紋、そして群れなす鶴の構図。酒井抱一の弟子・鈴木其一もこの「群鶴図屏風」を手がけており、江戸東京博物館の「ファインバーグ・コレクション展」で作品を見ることができます。 CranesSuzuki Kiitsu端正なたたずまいですがどこか飄々とした群鶴。流水の表情、いわゆる光琳水の不思議な曲線と金地の輝きを見つめていると平面なんだか立体なんだか分から...
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鈴木其一「夏秋渓流図屏風」

檜の森を流れる渓流。右隻には白百合が、左隻には色づいた桜葉が描かれています。樹木も花も岩肌も写実的に描かれている……と思いきや、右隻の笹の葉は極端に簡略化されていますし、百合の花も妙に大きいんですよね。よくよく見れば群青の流水もなまめかしく、現実と非現実が混ざり合い、均衡を保っています。鈴木其一「夏秋渓流図屏風」、仙境かくやと思わせる一双です。     Mountain Streams in Summer and Autumn(19th ce...
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