足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

フェルメール(に帰属)「聖プラクセディス」

先月の話になりますが、国立西洋美術館でフェルメールの「聖プラクセディス」を見てきました。Saint Praxedis(1655)Johannes Vermeer2014年にオークションで個人収集家が入手し、翌年、国立西洋美術館に寄贈したという太っ腹な話で、日本の美術館がフェルメール作品を所蔵するのはこれが初となります。ただし作者がほんとうにフェルメールかどうかは議論の分かれるところで、国立西洋美術館も「フェルメールに帰属」という表現を...
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フェルメール「天文学者」

またひとつ、フェルメールの作品に会うことができました。国立新美術館の「ルーブル美術館展」にて。The Astronomer(1668)Johannes Vermeerフェルメールの「天文学者」。前にBunkamuraで見た「地理学者」と対をなすような、書斎の学者、叡智の象徴のような作品です。いかにもフェルメールらしい窓から射す光。学者は天球儀に手をあてて、物思いにふけっているようです。天球儀のうえにかかっている時計のようなものは星座の早見...
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フェルメール「デルフト眺望」

ちょっと前に、オランダに関する仕事をしました。レンブラントやフェルメールが生まれた国。そこに想いをはせるとき、頭に浮かぶのは「デルフト眺望」です。プルーストは黄色い壁(屋根)に見せられたそうだけどぼくはこの空の広さに、雲の量感に惹かれてしまいます。大柄なオランダ人が心細いほど小さくうつる、この空の偉大さよ。いつかこの地に立てたらなぁと、しみじみ思いながら。View of Delft(1660-61)Johannes Vermeerあ...
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フェルメール「ディアナとニンフたち」(マウリッツハイス美術館展より)

東京都美術館の「マウリッツハイス美術館展」。実は「真珠の耳飾りの少女」のほかに、もう1点フェルメール作品を見ることができます。神話を主題とした唯一の作品「ディアナとニンフたち」。2008年のフェルメール展でも来日していたので、実に4年ぶりの再会でした。 Diana and her Nymphs(1653-54) Johannes Vermeer初期の作品なだけあって、素人目にはフェルメールらしさが伝わりづらい作品だと思います。これが真作であるこ...
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フェルメール「真珠の耳飾りの少女」(マウリッツハイス美術館展より)

ようやく愛しのあの子に会えました。前回の来日は2000年、大阪。それから12年を経て、ようやく東京にもやってきてくれました。ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」。西洋絵画に興味を抱くようになってから、ずっと焦がれていた作品です。 The Girl with a Pearl Earring(c.1665) Johannes Vermeer会場はリニューアル直後の東京都美術館。待ちに待った「マウリッツハイス美術館展」。ここを訪れるのは、実は4年前のフ...
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フェルメール「真珠の首飾りの少女」

今年はフェルメールの“真珠”が立て続けに来日します。まずはこちら、「真珠の首飾りの少女」。国立西洋美術館で13日から始まった「ベルリン国立美術館展」で、さっそく見てまいりました♪ Young Lady with a pearl necklace(1662-65) Johannes Vermeer左側の窓から光が差し込み、右側には女性の姿。おなじみの黄色い上着を着て、真珠の首飾りについたリボンをつまんでいます。鏡にうつった自分の姿に、あるいは真珠の輝きに見と...
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フェルメール「小路」

フェルメールが描いた風景画で現存しているのはたった2点。そのうちのひとつが「小路」という作品で、2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」で来日してましたね。 The Little Street(1657-58) Johannes Vermeer空は厚い雲に覆われているけど、決して暗くはなくて。赤いレンガ造りの建物、白く塗られた壁、そして生活感あふれるデルフトの女性たちが描かれていて、見ているとな...
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フェルメール「天秤を持つ女」

この夏、ぼくは世界一しあわせでした。このブログを定期的に読んでくださっている方ならとっくに気づいているかもしれませんが、人生でこれ以上はないというくらいの恋をして、自分のすべてを受け入れてくれる人と出会って、そんな2人だからこそ、短い期間でひとつの答えにたどりつきました。この絵をもって、区切りとしたいと思います。ぼくからの最後の回答であり、ここから再スタートとしましょう。Woman Holding a Balance(c....
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フェルメール「手紙を書く女と召使い」

黄色の「手紙を書く女」、青の「手紙を読む青衣の女」ときたら、当然次は赤ですね。フェルメール「手紙を書く女と召使い」。京都市美術館の『フェルメールとラブレター展』で、一番印象に残ったのがこの作品でした。A Lady Writing a Letter with her Maid(c.1670)Johannes Vermeer左上の窓と対角線上におかれた、深紅のテーブルクロス。そのうえで、一心に手紙を書く女主人。召使いは微かな笑みを浮かべて、窓の外に視線を向け...
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フェルメール「手紙を読む青衣の女」

「フェルメールからのラブレター展」、一番の注目はなんといっても「手紙を読む青衣の女」です。アムステルダム国立美術館での修復後、世界初公開!フェルメールの青がよみがえる!これは期待が高まるぞ、と。Girl Reading a Letter(1663-64)Johannes Vermeerぎゅっと手紙の両端を握りしめ、熱心に見入る女性。わずかに口元を開いてますが、声に出して読んでいるのかもしれません。17世紀のオランダでは識字率の向上と郵便制度の...
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フェルメール「手紙を書く女」

東京への巡回が待ちきれず。行ってしまいました、フェルメール@京都市美術館。ということで今回は、フェルメールの「手紙を書く女」です。A Lady Writing(c.1665)Johannes Vermeer現存するフェルメール作品の約5分の1、計6点が手紙をモチーフとした作品。「手紙を書く女」もそのうちの1点で、左上からの柔らかな光に照らし出された女性が、手紙を書いている最中にこちらを振り向く瞬間を描いたものです。まず目を奪われたのが、...
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フェルメール「牛乳を注ぐ女」

有吉玉青の「恋するフェルメール」という作品を読みました。フェルメール37作品を巡る旅物語で、とにかく著者のフェルメール愛がものすごいんですね。作品を追いかけて東へ西へ、西へ東へ。読んでる自分も、彼女の恋を応援したくなってしまうくらい。これだけ熱烈に愛されるのだから、やっぱりすごい画家なんだな、と。 The milkmaid(c.1660) Johannes Vermeerこちらはヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」。有吉玉青がベス...
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フェルメール「地理学者」

行ってきました、Bunkamura!「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」。今年から来年にかけてのフェルメール・ラッシュの第一弾ということで、否が応でも期待が高まる高まる♪The Geographer(1669)Johannes Vermeerということで、今回は同展のメインであるヨハネス・フェルメール「地理学者」をご紹介します。棚の上には地球儀、壁の右側には地図、男性の右手にはコンパス、そして右下の台の上には定規と、地理...
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フェルメール「絵画芸術(画家のアトリエ)」

歴史上最大の芸術への愚行というと、ナチス・ドイツの美術品略奪が思い浮かびます。その数、なんと2万点あまり(!)。もちろん購入したものもあるんでしょうけど、それにしてもこの数は・・・。ちなみにこちらのホームページで、ナチスが略奪した美術品を検索することができます。左上の検索ボックスで、たとえば「gogh」と入力するとゴッホの作品だけで11作品も出てくるわけで……。なんともはや。The Art of Painting(1666-67)J...
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フェルメール「少女」

前回に続き、フェルメール。1667年頃の作品、「少女」です。黄色いターバン、耳飾り、そして振り向き様のポーズ。「真珠の耳飾りの少女」とよく似た構図ですね。ただ、こちらは一見して幸せそうな笑顔。息を呑むような美しさをたたえる「真珠の耳飾りの少女」に対し、「少女」は思わずこちらも微笑ましい気持ちになれるなんとも優しい表情です。Portrait of a Young Woman(1665-67)Johannes Vermeer美人とは言いがたいけど、愛嬌...
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フェルメール「真珠の耳飾りの少女」とレーニ「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」

ここ日本でも人気の高い画家の一人、ヨハネス・フェルメール。彼の代表作が、「真珠の耳飾りの少女」(1665年ごろ)です。真っ暗な背景に浮かび上がるように、強烈な透明感で見るものを惹き付けるこの作品は、北欧のモナリザとの呼び声も高い傑作。「青いターバンの娘」とも呼ばれてます。Girl with a Pearl Earring(c.1665)Johannes Vermeer瞬間を切り取ったような憂いとも微笑とも取れる表情は、今しも何か大切なことを告げよ...
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