足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

伊藤若冲「松図」

門松のかわりに、松の絵を。伊藤若冲の「松図」という作品です。ファインバーグ・コレクション展でも来日していましたが、この前衛的な構図といったら!かっこよすぎて惚れ惚れしますなぁ。Pine Tree(1796)Ito Jakuchuさて、2013年も残すところあとわずか。思い返せば1年間、いろんなことがありました。仕事がいそがしかったのはいつものことですが、その合間でいろんなところに旅行に行って、土地の風物にふれたり美術館をまわ...
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伊藤若冲「糸瓜群虫図」

今からおよそ300年前、京都に生まれた奇想の画家・伊藤若冲。彼の作品背景を読み解くべく11月10日に京都造形芸術大学内の芸術劇場春秋座にて「若冲シンポジウム」が開催されました。今回の京都旅行は、このシンポジウムがメインイベントだったのです。ということで、まずはこちらの作品を。細見美術館所蔵、伊藤若冲「糸瓜群虫図」です。黄色い花を咲かせ、長々とした実をつけたヘチマに、モンシロチョウやカマキリ、カタツムリ、...
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伊藤若冲「乗興舟」

動植綵絵の制作後、若冲は版画の制作にも取り組むようになります。若冲の奇想はここにも発揮されていて、たとえば白黒反転の木版絵巻「乗興舟」。かっこよすぎてしびれてしまいます。まさに異次元、アナザーワールド!Jokyoshu(1767)Ito Jakuchu1767年春、淀川を大阪までくだった川下りの体験をもとにつくられたもので、そのとき一緒だった梅荘顕常が詩を、若冲が風景を描いています。墨の黒い部分が地色となり、線や面を白であ...
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伊藤若冲「紫陽花双鶏図」(プライスコレクション展より)

引き続きプライスコレクション展の作品なんですが、伊藤若冲といえばやっぱりこれ。鶏でしょう!Rooster and Hen with Hydrangeas(18th century)Ito Jakuchu伊藤若冲「紫陽花双鶏図」。かっこいい! と思わず声に出てしまいそうな、凛々しすぎる二羽の鶏が描かれています。まるで見栄を切る役者のようなお顔ですね。若冲は庭に数十羽もの鶏を放して朝から晩まで仔細に観察したそうで、見るだけで1年、そこから写生に2年を費やし...
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伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」(プライスコレクション展より)

1cm四方の枡目を組み合わせた、タイル画のような不思議な作品。その数、8万6千個というから驚きです。ひとつひとつの桝のなかにもさらに小さな四角が描かれ、一体どれだけの時間と労力がかかったのかとため息をつくばかり。これぞ伊藤若冲の畢生の大作「鳥獣花木図屏風」。あらゆる鳥獣が仲良く身を寄せ合うこの屏風こそ、プライス夫妻が被災地の人々に見てほしいと願った作品でした。  Birds, Animals, and Flowering Plants in...
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伊藤若冲「葡萄図」(プライスコレクション展より)

粒の大きさは不揃いで、葉っぱはところどころ虫に食われています。よく見なければ葡萄を描いた作品とは分からない。正直なところ、いい作品なのかどうかも分からない。なんとなく、見ていて飽きない面白い作品だとは思うけれど。伊藤若冲「葡萄図」。奇跡はここからはじまります。Grapevines(18th century)Ito Jakuchu今から60年前の、1953年。若冲の「葡萄図」と出会った青年の名はジョー・D・プライス。石油パイプライン会社の...
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伊藤若冲「虎図」と映画「ライフ・オブ・パイ」

剽軽な顔つきで、前足をなめる一頭の虎。伊藤若冲の「虎図」っていう作品なんですが時は江戸時代、本物の虎を見られるわけもなく……「仕方なく中国画を模倣した」みたいな愚痴っぽいことが右上に書かれているそうです(笑) Tiger(1755) Ito Jakuchu「虎図」は京都の青物問屋の長男だった若冲が家業を弟に譲り、隠居生活に入った年の記念すべき作品。このとき若冲は40歳、3年後から動植綵絵に着手し、奇想の作品を次々に描いて...
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伊藤若冲「日出鳳凰図」

あけましておめでとうございます。2013年も、皆様にとって素敵な1年になりますように。 Phoenix at Sunrise Ito Jakuchuこちらは伊藤若冲「日出鳳凰図」。真っ赤な旭日を背に鳳凰がおどる、吉祥の一枚です。昨晩は4時ごろまで毎年恒例の麻雀大会で(圧勝!)そのまま眠ってしまい初日の出を見そびれてしまったので、せめてその代わりにと。ちなみに初日の出は見れませんでしたが、最高の“初日の入”を見てきました。実家から車で2...
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伊藤若冲「雪中雄鶏図」(「琳派・若冲と雅の世界」より)

昨日は横浜までお出かけして、そごう美術館へ。「京都 細見美術館展 Part 2 琳派・若冲と雅の世界」を見てきました。京都・岡崎にある細見美術館の名品を紹介する展覧会で、琳派に若冲とあっては足を運ばないわけにはいかないでしょう! Rooster in the Snow(18th century) Ito Jakuchuこちらは伊藤若冲「雪中雄鶏図」。やっぱり若冲といえば鶏ですね。このとき、若冲はまだ30代前半。弟に店を譲り渡して画業に専念するのが40...
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世界一美しい絵、伊藤若冲「菊花流水図」

暑いので、涼しげな一枚を。伊藤若冲「菊花流水図」です。日本画コレクターのジョー・D・プライス氏が世界一美しい絵と評する作品。「菊花流水図」は、全30幅の「動植綵絵」なかの一枚。京都・相国寺に寄進された作品です。以下、プライス氏のお言葉。あまりにも鮮やかな色と美しい構図に圧倒され、喜びのあまり体が震えました。そして嗚咽をこらえることができませんでした。それにつけてもこの構図。左下の垂れ下がった(落ちた...
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伊藤若冲「旭日鳳凰図」

テレビ東京「美の巨人たち」でパウル・クレー「襲われた場所」の色彩の秘密が紹介されてましたが、日本のこの方だって、色彩では負けてません。伊藤若冲「旭日鳳凰図」。文字通り旭日のような、鮮やかな光を発する一枚。Phoenixes and the Rising Sun(1755)Ito Jakuchu伊藤若冲の「旭日鳳凰図」はサントリー美術館の「鳳凰と獅子」で展示されているんですが、他の作品と比べて明らかに異質でした。遠く離れていても、目に飛び込...
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伊藤若冲「象と鯨図屏風」

千葉市美術館の「伊藤若冲 アナザーワールド」を見てきました。期間が明日までなんで、もう大慌てで。ホントはもっと早くに見に行きたかったんですが、あえて後回しにしてたのには訳があるのです。それは6月14日から展示される目玉があるから。寛政7年(1795年)作の「象と鯨図屏風」です。陸と海それぞれの巨大生物を白と黒という対比でもって大迫力で描いた水墨画。右隻には波打ち際でうずくまる白い象。左隻には力強く潮を吹く...
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