
竹内栖鳳「羅馬之図」
3泊4日の京都旅行、行ってまいりました!そもそもの発端は、東近美の「竹内栖鳳展」後期を見れなかったからいっそ本場の京都で見てしまえ! ってことでして。土曜の夜中に現地入りして、日曜朝にさっそく京都市美術館へ。さぁリベンジです! Historic Spot of Rome(1903)Takeuchi Seihoということで、まずはこちら。東京でも見た作品ですが、竹内栖鳳「羅馬之図」という屏風絵です。異国の廃墟を日本画の技法であらわした一大...

山元春挙、竹内栖鳳、都路華香「世界三景 雪月花」
世田谷美術館の「暮らしと美術と高島屋展」。当初はさほど気にも留めていなかったんですが、この作品が出ていると知ってあわてて行ってきました。 「世界三景 雪月花」。1910年の日英博覧会に出品された巨大なビロード友禅で、山元春挙、竹内栖鳳、都路華香の3名による下絵がもとになっています。それぞれアメリカ、イタリア、日本の風景が描かれており、今回の展覧会では、この下絵が出品されていたわけです。それでは順に見て行...

竹内栖鳳「絵になる最初」(竹内栖鳳展より)
山種美術館の「没後70年 竹内栖鳳 ――京都画壇の画家たち」、とうとう終わってしまいましたね。前期と後期の両方見にいきましたが、次の回顧展はいつだろうと考えるともう1回くらい行っておきたかったなぁと。でもでも、今まで知らなかった栖鳳の一面も見られて非常に得るものの大きい展覧会だったのです。たとえばこれ、「絵になる最初」という作品。栖鳳の人物画を見るのははじめてでした。 Posing for the First Time(1913)...

竹内栖鳳「百騒一睡」(竹内栖鳳展より)
今日は小雨の降るなか、山種美術館へ。「竹内栖鳳展」の後期展示を見てきました。会期が日曜までということもあって、なかなかの混み具合。相変わらずの盛況ぶりでした。 Sleeping Dog with Puppies Amidst a Flight of Sparrows Chirping(1895) Takeuchi Seihoこちらは竹内栖鳳「百騒一睡」。右隻には洋犬の親子と4羽の雀が描かれており、目を閉じてまどろむ親犬のそばで無邪気に遊ぶ3匹の仔犬がコロコロのモフ...

竹内栖鳳「象図」(竹内栖鳳展より)
金地の屏風に象の巨体。どことなく哀しげな眼に感じられるのは、野生ではなく飼われて芸をする身だからでしょうか。竹内栖鳳「象図」。山種美術館の回顧展より。 Elephants(1904) Takeuchi Seiho金地に水墨の動物作品といえば栖鳳の場合は獅子や虎が思い浮かびますが、こんな作品も描いていたんですね。これも1900年の渡欧経験の賜物なのでしょう。日本画の系譜とは一線を画す動物描写。と思いきや、左隻の象の...

竹内栖鳳「春雪」(竹内栖鳳展より)
小舟の舳先で羽を休める、一羽の鴉。漂うように舞い落ちる春の雪に対して、鴉の黒い体躯は寂しさや哀しさなど突き放した、孤高の強さを感じさせます。もうじき80歳になろうかという画家がさらなる高みを目指して描いた一枚。竹内栖鳳「春雪」という作品です。 Spring Snow(1942) Takeuchi Seihoこの作品は京都国立近代美術館の所蔵作品で、山種美術館で開催中の竹内栖鳳の回顧展で展示されていました。「没後70年 竹内栖鳳 —京...

竹内栖鳳「和暖」(描き継ぐ日本美より)
皇居のなかにある、宮内庁三の丸肖蔵館。会社のすぐ近くで、しかも無料で観覧できるのでお昼のついでに時々ぶらっと立ち寄ったりします。20日からは「描き継ぐ日本美—円山派の伝統と発展」の後期展示がはじまりますね。ということで、ちょっと前に見に行った前期展示より竹内栖鳳の「和暖」という作品(右隻)を。 Young Deer Gathering(1924) Takeuchi Seihoぽかぽかと穏やかな春の情景なのでしょう。寄り添いたわむれる3頭の...

竹内栖鳳「ベニスの月」
霧につつまれた水の都。なんて幻想的ではかない風景なんでしょう。ターナーの水彩画をセピア色にしたような、孤高の美しさです。竹内栖鳳「ベニスの月」。やっぱりこの人は、日本画壇でも特異な存在だったんだろうなぁ。The Moon in VeniceTakeuchi Seiho(1904)霧に包まれているからこそ、確かな手応えがないからこそ、信じられることもあると思うんだけれど。それは信じるよりほかに方法がないっていうだけなんだろうか。いずれ...

竹内栖鳳「大獅子図」
サントリー美術館「鳳凰と獅子」より、獅子といったらこの人でしょう。竹内栖鳳「大獅子図」。大きい獅子の図というか、獅子より大きい図(笑)Large Lion(c.1902)Takeuchi Seiho昨年冬にもニューオータニ美術館で竹内栖鳳の「獅子」を見たんですが、今回の「大獅子図」はさらにリアルですね。リラックスした姿勢なのに威圧感がピリピリ伝わってくるのは、これまさに王者の貫禄。いたずらに吠え立てることはせず、かといって容易...
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