
グリムショー「The Old Hall Under Moonlight」
月を背に夜半のこみちをいざよひぬ欠けたるものを思ひながらにThe Old Hall under Moonlight(1882)John Atkinson Grimshaw今夜は十六夜の月でした。進もうとしてためらうことを「いざよう」と言い、満月よりも1日遅れて、ためらうようにのぼることから「いざよいの月」と呼ぶのだとか。また、望月(満月)を過ぎてのぼることから「既望(きぼう)」という異称もあるそうです。満ちたりた後に何かを失い、進もうにもなかなか進め...

グリムショー「真夏の夜」と「エンデュミオン」
今週も暑かったですね・・・。夜はだいぶ暑さがやわらいできた気がしますが、まだまだ寝苦しい夜が続きそうです。Midsummer Night(1876)John Atkinson Grimshaw今回ご紹介する1枚は、ジョン・アトキン・グリムショーの「真夏の夜」。暑さで目が覚め、ぼんやりとした頭で寝床を抜け出し夜風に当たろうと庭に降り立つと……そこには仄かに光を発し、胸の前で手を組み、羽根を広げる可憐な妖精の姿が。果たしてこれは、現実なのか。...
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