
岸田劉生「道路と土手と塀」と、斎藤茂吉の一本道
渋谷区代々木の坂道。登りきった先には、どんな景色が見えるのでしょうか。岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」。「ぢかに自然の質量そのものにぶつかつてみたい」という思いで描かれた、道のはしに茂る雑草や赤土の写実的な表現が光る風景画です。Road Cut through a Hill(1915)Kishida Ryusei岸田劉生がこの「道路と土手と塀」を描いたのは、1915年の秋。作品について以下のように語っており、画家自身にとっても重要な...

岸田劉生「童女像(麗子花持てる)」
今日は三菱一号館美術館の「三菱が夢みた美術館」を見てきました。副題は、「岩崎家と三菱ゆかりのコレクション」。龍馬伝でもおなじみ、岩崎弥太郎が興した三菱の、珠玉の作品群。日本近代美術、西洋近代美術のほか、東洋文庫所蔵の古文書や日本郵船・麒麟麦酒のポスターなど、展示内容も幅広く見所満載でした。一番印象に残ったのは、やっぱり岸田劉生の「童女像(麗子花持てる)」でした。山本芳翠も黒田清輝もルノワールもモネ...
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