
レオナール・フジタ「誕生日」
藤田嗣治、レオナール・フジタといえばモディリアーニやキスリングなどエコール・ド・パリの画家たちと交流し陶磁器のような乳白色の裸婦像や、やんちゃそうな猫の絵で有名です。第二次大戦中に戦争画を書いたことで責任を問われ、傷心のままにフランスへ戻り、洗礼を受けてレオナール・フジタの名に。その後、パリでフジタが多く描いたのが子どもを主題とした作品でした。Birthday(1958)Léonard Foujitaこちらは「誕生日」とい...

「レオナール・フジタの挿絵本」を見てきました
東京富士美術館で「レオナール・フジタの挿絵本」という展覧会を開催しています。シャガールやモディリアーニと同時期にパリで活躍した日本人画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の挿絵本コレクションを紹介するというもの。あわせて同時代のエコール・ド・パリの画家たちの作品も展示されており、これが思いのほか見応えがありました。藤田といえば陶磁器を思わせる冷たく白い裸体が思い浮かびますが、挿絵では実に自由といいま...

藤田嗣治「猫のいる静物」
本日、2月22日は「猫の日」だそうです。ニャンニャンニャン(222)、にゃるほど。ということで今回は、僕の好きな猫の絵を。一番好きな竹内栖鳳「班猫」は前にご紹介したんで、今回はその次に大好きな、日本を代表する猫画家の一枚です。藤田嗣治「猫のいる静物」。1939~40年発表、ブリヂストン美術館所蔵の作品です。手前には野菜や果物や魚介類がごろりと転がり、その向こうからこっそり手(前脚)を伸ばそうとする猫の姿。この...

藤田嗣治「カフェにて」
吉村絵美留の「修復家だけが知る名画の真実」を読みました。筆者はピカソの作品だけで50点も手掛けたという修復家。ギャラリーフェイクみたいな派手さはないものの、美術ファンならよだれが出そうなエピソードがずらり。ひさびさに、タイトルに嘘偽りのない作品に出会えた気分です。今回はそのなかから、藤田嗣治の絵の秘密をご紹介します。Cafe(1918)Tsuguharu Foujita藤田嗣治「カフェにて」。陶器のような乳白色の肌が印象的...

藤田嗣治「寝室の裸婦キキ」
マン・レイといえば、モンパルナスのキキ。彼女は10年近くマン・レイと共に暮らし、数々の写真のモデルをつとめました。当時モディリアーニやキスリングも彼女をモデルに起用しましたが、実はキキがモデルとして脚光を浴びたのはある日本人画家の作品がきっかけでした。Nu couché à la toile de Jouy(1922)Léonard-Tsuguharu Foujita画家の名前は藤田嗣治。1922年に発表した作品名は「寝室の裸婦キキ」。闇を統べ...
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