足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

没後400年 古田織部展

またしても明日で終了の展覧会になりますが……。松屋銀座の「没後400年 古田織部展」のことを。古田織部は、桃山時代の武将茶人。漫画「へうげもの」でもおなじみですね。師の千利休とは対照的な、斬新な美の世界を茶の湯に取り込んだ人物です。その作風は奔放で自由そのものですが、心地よい調和と精神性があって……と知ったようなことを書いておりますが、実は織部焼ってあんまり好きじゃなかったんですよねー(笑)奇抜すぎるとい...
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根津美術館の『燕子花図と藤花図』

毎年初夏の恒例イベントともいえる、根津美術館の尾形光琳「燕子花図屏風」公開。今年は同館が所蔵するもうひとつの傑作、円山応挙「藤花図屏風」と合わせての展示でした。金地を背に濃紺の花々がおどるように咲き群れる、琳派芸術の到達点ともいえる「燕子花図屏風」。そして幹や枝は一筆で流れるように描きながら、藤の花には写生を尽くした「藤花図屏風」。これら傑作を並べて見られるという贅沢の極みなのです。そして振り返れ...
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東京国立近代美術館 工芸館の「花」展を見てきました

本好きで美術好きでカレー好きな自分にとって、神保町で働けるというのはこの上ない幸せなわけです。古本屋はいっぱいあるし、美術館も徒歩圏内にあるし、カレー屋もいっぱいあるし。そんなわけで、昨日は仕事のあいまに少し時間があいたのでお散歩がてら、東京国立近代美術館の工芸館へ行ってきました。春にあわせて、「花」という所蔵作品展をやってました。陶磁器や織物など、花を主題とした工芸品を集めた展覧会。優美で繊細な...
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今年もウォーターハウスの「人魚」がやってきます!

めずらしく、2本続けて更新。肝心なことをお伝えしなければ! と思いまして。ななななんと!!今年もウォーターハウスの「人魚」が見られるんですって!!きゃーきゃー!Mermaid(1900)John Williams Waterhouseまさかの2年連続となる来日は、東京富士美術館で9月17日から開催の「華麗なる英国美術の殿堂 ロイヤル・アカデミー展」にて。サブタイトルは「ターナーからラファエル前派まで」となっていて、ウォーターハウスのほかに...
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ポッライウォーロ「貴婦人の肖像」

まさに横顔美人。初期ルネサンスの画家、ピエロ・デル・ポッライウォーロの「貴婦人の肖像」という作品です。Portrait of a Girl(c.1470)Piero del Pollaiolo控えめな佇まいながらも高貴な印象をあたえるのは、彼女の澄んだまなざしゆえでしょうか。真珠のジュエリーも決して仰々しくはなく、首元で光るルビーは加工前の原石。結婚記念に描かれたそうなので、汚れのなさや貞淑さをあらわしているのかな。ピエロ・ポッライウォー...
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講談社野間記念館の『十二ヶ月図の世界展』を見てきました

四季折々の風情を、十二ヶ月の風物を、小さな色紙に切り取る。近代日本画家たちによる、愛らしく興趣つきない作品の数々を講談社野間記念館で見てまいりました。「十二ヶ月図の世界展」という展覧会です。最終日にぎりぎり滑り込みでしたが、すばらしい内容だったのでご紹介。チラシのメインビジュアルとして使われているのは小茂田青樹の十二ヶ月図。右上から順に一月「薮柑子」 二月「月に梅」 三月「桃に川原ひわ」 四月「たん...
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「和風総本家 豆助っていいな。展」を見てきました

か、かわいすぎる……(*´д`*) ということで、土曜に渋谷のヒカリエで「豆助っていいな。展」を見てきました。豆助は「和風総本家」というテレビ番組のマスコットキャラクターだそうで、番組は見たことないんですが駅でポスターを見て一瞬で心を奪われまして(笑)豆芝×唐草模様の破壊力たるや……!そして落葉×豆芝、畳×豆芝、おしり×豆芝、かき氷×豆芝……!目尻が下がりっぱなしのひとときでありました。大満足。紙袋もかわええ。今日...
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大塚国際美術館の陶板複製画

バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂に行ってきました。正面にはミケランジェロの「最後の審判」、そして見上げれば同じくミケランジェロによる天井画。その偉大なる功績を目の当たりにして、ただただ圧倒されるばかりでした……。というのは嘘でして(笑)これ、徳島の大塚国際美術館の複製画なんです。古代壁画から現代絵画まで、西洋の名画1000点あまりを陶板で原寸複製し、作品によっては上述のミケランジェロのように空間まるまる...
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国宝・志野茶碗「卯花墻」

昨日(日曜)も結局仕事だったんですが、さすがにそろそろリフレッシュしないとまずいなーと思い午前中、えいやっと美術館に行ってきました。約20日ぶりの鑑賞ということで、選んだのは三井記念美術館。お目当ては国宝「卯花墻」です。画像だとなんだか渋くて朴訥とした印象ですが、実物は全然ちがうのですよ。志野焼ならではの白い肌は光を受けてしっとりと輝き、火照ったような発色がなんとも艶かしくて。歪な造型もまた、快楽に...
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2014年7月より、オルセー美術館展開催です♪

1874年、パリで開かれた第1回印象派展。モネやドガ、ピサロ、セザンヌ、ルノワールなどが参加したこの展覧会は当初は酷評の憂き目にあいますが、彼らが生み出したムーブメントはフランスのみならず世界を魅了し、絵画の歴史を変えることになります。この記念すべき第1回印象派展から、来年で140年。これを記念して、2014年7月より国立新美術館にて「オルセー美術館展」だそうです!3年前のテーマは「ポスト印象派」でしたが、次回...
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出光美術館の「古染付と祥瑞」を見てきました

仕事で非常に嫌なことがありまして、もうやってられない! って感じで出光美術館でリフレッシュしてまいりました。打ち合わせで日比谷にいたので、ちょっと立ち寄りな感じで。『古染付と祥瑞』という焼き物の展覧会。中国明時代末期の景徳鎮窯で焼かれた青花磁器が館内に並んでいました。「古染付」は粗悪ともいえる雑器のことだそうで、茶人たちはそこにかえって面白さを見いだしたのでしょうか。形も絵柄も自由自在で、ゆるく素...
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マリオ・ジャコメッリ「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」

白が損なわれないように、黒が閉ざされないように、黒の内と同じように白の内が読めるように。白、それは虚無。黒、それは傷跡だ。(マリオ・ジャコメッリ)Io non ho mani che mi accarezzino il volto(1961-63)Mario Giacomelliイタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリ。幼いころに父親を亡くし、町のホスピスで洗濯婦として働く母についてホスピスに出入りしていた彼はそこに立ちこめる死や老い、苦悩、孤独に触れながら多感...
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アーウィン・ブルーメンフェルド:美の秘密

恵比寿の山種美術館に行くと、「次はどこに行こうか」と毎回迷ってしまいます。徒歩圏内に根津美術館、岡本太郎記念館、サントリー美術館、国立新美術館、森美術館、太田記念美術館、Bunkamuraなどなど……自転車があるとはかどるのになぁ、なんて思いながら、前回は恵比寿駅の反対側、東京都写真美術館に行ってきました。アーウィン・ブルーメンフェルドの写真展「美の秘密」を見に。 Do your part for the Red Cross(1945) Erw...
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静嘉堂文庫美術館の「曜変天目」

昨年あたりから茶道具にも少しずつ興味を持つようになり、となると一度は見ておかなければ……と思っていた碗があります。至高の名碗、「曜変天目」。世界に4点しかなく(3点ともいわれている)、そのすべてが日本に伝わっています。静嘉堂文庫、藤田美術館、大徳寺龍光院の所蔵がそれぞれ国宝で、加えてMIHO MUSEUMの所蔵品が重要文化財(こちらは油滴天目との意見も)。今回は東京世田谷区にある静嘉堂文庫美術館で見てまいりまし...
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2013年に行った展覧会

2012年に行った美術展で、既に展示が終了したものの一覧です。「関連記事」から、該当ブログ記事をご覧いただけます。生誕100年 髙山辰雄・奥田元宋  ―文展から日展へ―  [場  所]  山種美術館 (東京・恵比寿) [会  期]  2012年12月1日〜2013年1月27日 [関連記事]  奥田元宋「松島暮色」...
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2013年注目の展覧会(年末の挨拶にかえて)

2012年も残すところあとわずか。せっかく「美術館」と名乗るブログですので本年最後の更新も展覧会ネタで行きたいと思います。当初は2012年の展覧会ベスト5などやろうかと思ってたんですが、やっぱり気になるのは来年のことなんですよね。すばらしい展覧会が目白押しで、鼻血が出そうな勢いです。たとえば来年は「日本におけるイタリア年」にあたり、イタリア大使館などの協力のもとラファエロ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチとい...
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「フィンランド・デザイン」を見てきました。

森の滴、湖の小波。時に水のように、時に氷のように美しいフォルムで人々を魅了する北欧の国フィンランドのガラスデザインを、東京ミッドタウンで見ることができます。サントリー美術館「森と湖の国 フィンランド・デザイン」。光と影が交差する、色とりどりのガラスの世界です。20世紀前半から台頭したフィンランドのガラスデザインは、すぐれたデザイナーたちの手によって1950年代から国際的な評価を得て、その使いやすさと美し...
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出光美術館の「東洋の白いやきもの」を見てきました

ここのところ会社のPCの調子が悪く、復旧作業のため今日は午後出社でした(昨日徹夜だったこともあり)。ということで、昼まで寝るっていうのももったいないのでここぞとばかりに出光美術館へ。「東洋の白いやきもの」という展示を見てまいりました。6世紀中頃に、中国で誕生した白磁。わずかな青みとなめらかな曲線がなんとも官能的で、土と炎からこんなに美しい白が生まれてくるのかと不思議で不思議で仕方なかったのです。展覧...
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「バーナード・リーチ展」に行ってきました

降ったりやんだりと微妙な空模様でしたが、9月になって少し涼しくなったような気がします。ということでぶらりお散歩がてら、日本橋高島屋で開催中の「バーナード・リーチ展」に行ってきました。バーナード・リーチの作品はぼくが一番好きな美術館に多く所蔵されているんですが、これまではイマイチぴんと来なかったのです。そんなわけで陶芸自体にもあまり興味がなかったのですが、いやぁ行ってみるもんですね。開眼、というと言...
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「KATAGAMI STYLE」を見てきました♪

昨日は根津美術館のあと、どこに行こうかあれこれ迷いまして。時間も微妙だし、パパッと見て帰るかなーくらいの気持ちで三菱一号館美術館の「KATAGAMI Style」を見てきたんですが……これがものすごく面白かった!!結局閉館ギリギリまで食い入るように見てきました。KATAGAMI(型紙)は、絹や綿に模様をつけるために使われた道具。菊や千鳥、流水などの模様を彫り抜いた厚紙のことで、尾形光琳の「燕子花図屏風」も、これを利用して...
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2011年に行った美術展

2011年に行った美術展で、既に展示が終了したものの一覧です。「関連記事」から、該当ブログ記事をご覧いただけます。近代の洋画家、創作の眼差し [場  所]宮内庁三の丸尚蔵館 (東京・丸の内) [会  期]2010年10月30日~2011年1月10日 [関連記事]山本芳翠「唐家屯月下之歩哨」モネとジヴェルニーの画家たち [場  所]Bunkamuraザ・ミュージアム (東京・渋谷) [開  期]2010年12月7日~2011年2月17日 [...
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開催中・開催予定の美術展

開催中、またはこれから開催予定の美術展の一覧です。東京都在住の自分が行けそうな範囲で、気になるものをピックアップしております。実際に観に行った美術展に関しては「関連記事」という項目を設けており、記事タイトルをクリックすると該当記事をご覧いただけます。興味のある美術展があれば、参考にしていただけると幸いです。※東京都美術館「ターナー展」(2013年秋)、東京国立近代美術館「竹内栖鳳展」(2013年9月〜)、国...
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2010年に行った美術展

ブログ開設後(5月以降)に行った美術展で、既に展示が終了したものの一覧です。「紹介記事」から、該当ブログ記事をご覧いただけます。モネ・ルノワールと印象派・新印象派展 [場  所]松岡美術館 (東京・白金台) [開  期]2010年4月25日~9月26日 [U R L]http://www.matsuoka-museum.jp/ [紹介記事]ルノワール「リュシアン・ドーデの肖像」ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景  ~コロー、モネ、シス...
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2012年に行った展覧会

2012年に行った美術展で、既に展示が終了したものの一覧です。「関連記事」から、該当ブログ記事をご覧いただけます。プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 [場  所]  国立西洋美術館 (東京・上野) [会  期]  2011年10月22日~2012年1月29日 [関連記事]  ゴヤ「着衣のマハ」  ゴヤ「無原罪のお宿り」ザ・ベスト・オブ 山種コレクション  [場  所]  山種美術館 (東京・恵比寿) [会  期]  2011...
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