
ドラクロワ「シビュラと黄金の小枝」
シビュラ。彼女は暗い森のなかに黄金の小枝を指し示し、高貴な心の持ち主と神々に愛されし者たちを征服し、昏き森のなかにて金の枝を揚げる。 La Sibylle au rameau d'or(1838) Eugene Delacroixウジェーヌ・ドラクロワ「シビュラと黄金の小枝」。フランス・ロマン派の雄が描いたのは古代ローマの詩人ウェルギリウスの叙事詩「アエネイス」に登場する巫女です。冥界への道を進むには、黄金の小枝がなければならない。それはシ...

ドラクロワ「墓場の孤児」
墓地を背にして、戸惑いの表情を浮かべる少女。ウジェーヌ・ドラクロワ「墓場の孤児」。彼女は何を見、何を思うのでしょうか。Jeune orpheline au cimetière(1824)Eugène Delacroix「墓場の孤児」は、ドラクロワが25歳のときに描いた作品。ギリシャ独立戦争における虐殺を描いた「キオス島の虐殺」の下絵として描かれたという説もあるそうですが、真相はいかに。当時のフランスは打ち続く戦争や政治的混乱の影響で、多...

ドラクロワ「ジャウールとパシャの闘い」
今にも荒々しい息づかいが聞こえてきそうな、見ているこちらにまで粉塵が舞ってきそうな圧倒的な迫力。絵に入った亀裂さえ、この争いによって生まれたように感じるほど。Le combat du Giaour et Hassan(1835)Fedinand Victor Eugene Delacroixウジェーヌ・ドラクロワの「ジャウールとパシャの戦い」。ロマン主義の巨匠として知られるドラクロワは詩人バイロンの作品に基づく作品を多く発表しており、こちらもそのうちの一つ。ジ...
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