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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ピカソ「女と猫」

青の時代よりも前に描かれた、ほっこりする一枚。パブロ・ピカソ「女と猫」という作品です。Woman with Cat(1900)Pablo Picassoまた忙しくなってまいりまして、要するに猫の手も借りたいのです。借りたいっていうか触りたい。もふもふしたい。今日も明日もがんばろう。  ...
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ピカソ「女の顔」

ジャクリーヌ・ロック。ピカソが最後に愛した女性として知られており、その年齢差は44歳だったというから驚きです。Portrait of Jacqueline(1962)Pablo Picassoこちらはピカソの版画「女の顔」。モデルはジャクリーヌで、このとき既に2人は結婚しているんですが何だかあまり幸せそうには見えないんですよね。涙をこらえて顔を歪めているように見えてしまう。あるいは口をとがらして、画家を非難しているみたいです。キュビスムは...
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ピカソ「扇子を持つ女」(プーシキン展より)

やはりピカソはすごい。横浜美術館の「プーシキン美術館展」ではピカソの作品が3点並べて展示されていましたが、旧態を跡形もなく壊しては新たな世界を切り開いていく彼の画風の変転と、尋常ならざるエネルギーに圧倒されるばかりでした。Woman with a Fan(1909)Pablo Picassoこちらはパブロ・ピカソ「扇子を持つ女」。前述の3点のうちのひとつです。制作年は1909年。あの「アヴィニョンの娘たち」から2年後、キュビスムの時代の...
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ピカソ「抱擁」

さびしさは恋しさゆえの心模様。その痛みさえ、愛おしくある。 Rendez-vous(1900) Pablo Picassoこのあたら夜の月と花とを未だ見ざりき異土に捧げん。今日も明日もがんばろう。  ...
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ピカソ「貞奴」

作品名は「貞奴」。描いたのは……なんとパブロ・ピカソ。う~む、こんな作品も残してたんですねぇ。 Sada Yacco(1901) Pablo Picasso1900年のパリ万国博覧会。日本からこの祭典を訪れたのが、川上音二郎・貞奴の一座でした。貞奴は伊藤博文や西園寺公望にも贔屓にされるほどの芸妓だったそうで、万博会場の一角で日本舞踊の公演を行った際にはかの彫刻家ロダンをも魅了するほどだったとか。やがて大統領官邸にも招かれ、「マダ...
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ピカソ、最後の「自画像」

パブロ・ピカソ最後の「自画像」。死の前年に描かれた画家自身の顔は、どことなく寂しげで……じっと見ていられない。Self-Portrait(1972)Pablo Picasso深く刻まれたシワ、顔の色は青黒く人間以前のけだものに戻ったような、原始的な表情。かたく引き結んだくちびるは何かを耐え忍んでいるようで、ぽっかりとあいた洞窟のような瞳は……ピカソはこのとき、何を見ていたんでしょう。衰えを知らぬ精力と創造力で絵筆を振るい続けた20世...
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ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」

今日はブリヂストン美術館の「なぜ、これが傑作なの?」を見てきました。コレクションのなかから約120点を展示し、代表的な12点には詳細な解説文を付けるというもの。全体的な感想は後にまわすとして、まずはこの作品を。Saltimbanque Seated with Arms Crossed(1923)Pablo Picassoパブロ・ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」。1923年、「新古典主義の時代」の作品です。サルタンバンクは軽業などを見せる大道芸人のこと...
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ピカソ「ゲルニカ」

理性という手枷をはずし、画家はこの世の不条理を暴き出した。理性という足枷をはずし、画家は一足飛びに真理にたどり着いた。その絵は見る者のこころを揺さぶり、本能に問いかける。際限のない怒りと悲しみが、とめどなく押し寄せる。Gerunika(1937)Pablo Picasso※画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。1937年、ドイツ空軍によるゲルニカ空爆。ピカソはドイツ軍の兵士に対し、「ゲルニカを描いたのはあなたたちだ」...
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ピカソ「シュミーズ姿の少女」

青空に手を伸ばしても、手は虚空を泳ぐばかり。青い海をコップに閉じ込めようとしても、少し濁った海水がたゆとうばかり。青は手に入らないから美しい。手に入らないから哀しい。Girl in a Chemise(1905)Pablo Picassoパブロ・ピカソの「シュミーズ姿の少女」。青の時代、1905年の作品です。正直に言ってしまうと、僕はピカソがあまり好きではないのです。ピカソの絵は、見ているだけで何だか疲れてしまう。見ているだけなのにエ...
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