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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

デューラー「百合の習作」とノヴァーリス「青い花」

Study of a Lily(1526)Albrecht Durer君は広大な世界の心情を深く洞察せんとする 気高い願いをぼくに呼び覚ました。 どんな嵐をついても安全に導かれる 信頼が君の手からひしと伝えられた。君は予感を与えて子供を育み、 おとぎの園へといざなった。 また心やさしい女性の原像となり、 若者の胸をこよなくふるわせた。ぼくをこの世の煩わしさに縛るものは何だろう、 この心も生命も君のものではないか、 君の愛が地上で...
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デューラー「野兎」

2011年の干支はウサギ。ウサギ、ウサギ、ウサギといったら……やっぱりこの1枚でしょうか。A Young Hare(1502)Albrecht Dürer※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。アルブレヒト・デューラー「野兎」。昨年「美の巨人たち」で取り上げられていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。部分部分で毛の質感を変え、瞳に映るアトリエの窓枠まで描き込む徹底ぶり。これぞ神の手と驚嘆させられる一枚です。自分も...
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日曜に行った国立西洋美術館のデューラー展ですが、個人的に見てみたかったのは、こちらの「犀」でした。いろいろいわくつきの作品なのです。Rhinoceros(1515)Albrecht Dürer※クリックすると拡大してご覧いただけます。そもそもデューラーは、実際にサイを見たことがないんですね。この版画をデューラーが発表したのと同じ年、1515年にヨーロッパにインドサイが持ち込まれており、それを描いた簡単なスケッチをもとに、デュ...
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デューラー「メレンコリア1」

藝大美術館のあと、上野公園を通り抜けて国立西洋美術館へ。「アルブレヒト・デューラー版画・素描展」を見てきました。デューラーの作品だけで157点、なんて贅沢な!藝大美術館で展示されてた黙示録もよかったけど、トータルバランスで言ったらやっぱりこっちは圧倒的でした。人が少ないのが不思議なくらい。Melencolia ?(1514)Albrecht Dürer※クリックすると、画像を拡大してご覧いただけます。こちらは1514年の銅版画「...
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