足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

クリムト「アッター湖畔」(クリムト展より)

クリムトというと黄金に彩られた官能的な人物画を思い浮かべますが生涯で手がけた200点あまりの油彩のうち、実は4分の1を風景画が占めています。分離派の会長としての責務に追われ、思うように筆を握れぬ苛立のなかでいつしか手がけるようになった風景画は、自然回帰願望もあいまってクリムトにとって重要なテーマになっていきます。 On Lake Attersee(1900) Gustav Klimtグスタフ・クリムト「アッター湖畔」。宇都宮美術館の...
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クリムト「人生は戦いなり(黄金の騎士)」(クリムト展より)

さてさて、ようやく宇都宮美術館のクリムト展の感想です。生誕150年を記念し、愛知県美術館所蔵の「人生は戦いなり(黄金の騎士)」を中心に据えた展覧会。展覧会の正式名称も「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」となっています。まずは作品を見てみましょう。 Golden Rider(1903) Gustav Klimtウィーンに花開いた聖なる春「ヴェル・サクラム」。その旗手であり絢爛豪華な金彩で一世を風靡した画家がグスタフ・クリムトです。...
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クリムト「接吻」

こないだサントリーホールに行ったとき、アークヒルズのカラヤン広場にクリムトの「接吻」の、巨大なモザイク画が掲出されてました。そのときは夜だったから気づかなかったんですが、生誕150周年のクリムト・イヤーを記念して、日本全国から募集した「キスの写真」をピースにして縦横4.5mのモザイク画として再現したのだそうで。すごいことしますねぇ。特設サイトはこちらです。The Kiss(1907-08)Gustav Klimtグスタフ・クリムト...
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クリムト「ブナ林(白樺林)」

白樺とブナが立ち並ぶ、秋の森。足もとには、真っ赤な落ち葉が大地をおおっています。グスタフ・クリムト「ブナ林(白樺林)」。森の奥は見えないけれど、かすかに見える2本の青い花に、こころなぐさめられます。Birch Forest(1903)Gustav Klimt昨晩の決意は、次の朝には崩れてしまいます。朝方の決意は、昼ごろには崩れてしまいます。そうして堂々巡りをくりかえして、相変わらずぼくは、森のなかをさまよっています。「もう迷...
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クリムト「黄金の林檎の木」

林檎の木、歌をうたう少女たち、金色の木の実(エウリピデス「ヒッポリュトス」より) Golden Apple Tree(1904) Gustav Klimtほぼ正方形の画面を埋め尽くすように、枝を伸ばす林檎の木。黄金の果実がたわわに実り、装飾的な木の葉は陽光に輝き、むせかえるような緑が満ち満ちています。グスタフ・クリムト「黄金の林檎の木」、これぞ生命の讃歌。クリムトというと、やはり黄金の肖像画のイメージが強いんですが実は彼の全作品...
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クリムト「帽子を被りボアを着けた婦人」

前回ご紹介したルノワールの微笑みにくらべたら、まぁなんとも冷たい表情。「ジャンヌ・サマリーの肖像」が婉然ならこちらは圧倒的に傲然、でも美しい。 Lady with Hat and Feather Boa(1909) Gustav Klimtグスタフ・クリムト「帽子を被りボアを着けた婦人」。代表作「接吻(恋人たち)」で黄金時代の頂点に至ったクリムトは以後、黄金を離れて鮮やかな色彩が主体の作風に転じます。この作品は黒が多くを占めていますが、目に...
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クリムト「ベートーヴェン・フリーズ」

年末といえば、「交響曲第九番」。ということで、渋谷のBunkamuraまでレニングラードの「第九」を聞きにいってきました。音の洪水と呼ぶにふさわしい怒濤の迫力で、あっという間の90分でした。さて、「第九」といえば……このあまりにも有名な交響曲を、絵画で表現した画家がいるんです。Beethovenfries - Freude / Der kuβ(1902)Gustav Klimt※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。「ベートーヴェン・フリーズ(第3場面...
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