足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ゴヤ「無原罪のお宿り」

グロテスクで思わず目を背けたくなるような作品が並ぶゴヤ展で、この作品は一際異彩を放っていました。張りつめていた気持ちがゆるゆるほどけていくような。ゴヤ「無原罪のお宿り」。信仰心のない自分でも、こうべを垂れる気持ちになる一枚でした。Immaculate Conception(1783-84)Francisco de Goya左側の天使が手にしているのは、純潔をあらわす白百合。そのすぐ近くには、原罪を意味する林檎をくわえた蛇の姿も。天上では大い...
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ゴヤ「着衣のマハ」

国立西洋美術館の「ゴヤ展」、ようやく行ってきました。なかなか腰が上がらなかったのは、昨年中はあわただしくて時間がつくれなかったのと、「着衣のマハ」だけ見てもなぁ……という変なこだわりがあったから。どうせなら、「裸のマハ」とセットで見たいですもんね。Clothed Maja(1800-07)Francisco de Goyaゴヤの代表作、「着衣のマハ」。さんざん迷ったけど見に行ってよかったです。というか、もっと早くに行くべきだったー!画...
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ルドン「薔薇色の岩」

オディロン・ルドン「薔薇色の岩」。これもまた、ルドン展で知った意外な一面でした。Le Rocher Rose(1880)Odilon Redonグロテスクな版画作品を手掛けた黒の時代に、ルドンはこういった小さな風景画を油彩で制作しており、「作者のためのエチュード」と呼んで大切に手元に置いていたそうです。海辺に放り出されたような薔薇色の岩。孤独な背中を見ているようで、なんだか切ない気持ちになります。こういう風景を描くことで、何か...
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ルドン「ポール・ゴビヤールの肖像」

昨日行ってきた三菱一号館美術館の「ルドンとその周辺ー夢見る世紀末」、いい意味で期待を裏切られた作品も多々ありました。そのひとつがこちら。オディロン・ルドン「ポール・ゴビヤールの肖像」です。Portrait de Paule Gobillard(1900)Odilon Redonルドンって、こんな作品も描いてたんですね。幻想的で夢の中にさまよいこんだような色使いも、現世との境界線がなくなってしまったような独特の世界感もなく、ここに描かれてい...
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ルドン「グラン・ブーケ」

248.3×162.9cm。とにかく大きいので、最初はスクリーンに投影されてるのか思いました(笑)。オディロン・ルドン「グラン・ブーケ」。三菱一号館美術館「ルドンとその周辺ー夢見る世紀末」より。Grand Bouquet(1901)Odilon Redonこの「グラン・ブーケ」、もともとはフランスのドムシー城というお城の食堂に飾られていたそうです。ルドンは城主のドムシー男爵のために計18点の装飾画を制作したそうで、そのうち存在が確認されて...
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勝川春章「雪月花図」

勝川春章「雪月花図」。日本が誇る、才媛三名の共演です。一見、江戸当時の女性たちですが左から清少納言、紫式部、小野小町に見立てて、それぞれ雪、月、花を絡めて描いたのだとか。Three Beauties Representing Snow, the Moon and Cherry BlossomsKatsukawa Shunsho左の清少納言は「香炉峰の雪は簾をかかげて見る」ですね。ある日、宮中で「香炉峰の雪いかならん」と問いかけられた清少納言。当時の知識人なら歌を詠んで答える...
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原撫松「裸婦」

絵画の歴史は、人の影の輪郭をなぞるところから始まったそうです。光ではなくて、影をとらえることが先だったんですね。原撫松の「裸婦」は、そんな伝説をもとに描かれた作品。全裸の女性が自分の影をたどる姿は、なんだか物悲しく感じられます。Nude(1906)Hara Busho自分の影を見つめ続けるというのは、なかなか苦しいものです。芸術っていうのはきっと、目を背けずに自分の影と向き合ってこそ生まれてくるものなんだろうけど。...
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黒田清輝「野辺」

前回に引き続き、「ぬぐ絵画」より黒田清輝の作品を。1907年発表の「野辺」です。The Fields(1907)Kuroda Seikiこれはもう……本来はありえない光景なのに草地に横たわる裸体があまりにも自然に溶け込んでいて、かえって触れることも、声をかけることもできないような。世俗のかけらも感じさせない、無垢な美しさですね。よく見ると彼女の左手には、一輪の野花が。虚ろな表情で、一体何を思っているんでしょうか。話はかわって、引...
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黒田清輝「智・感・情」

久々に美術館へ行ってきました。東京国立近代美術館「ぬぐ絵画 | 日本のヌード 1880-1945」。あっちにもこっちにも美女のヌード。むふふ。と、冗談はさておいて。個人的には、黒田清輝の「智・感・情」を見れたのがよかったな。ずっと見たい見たいと思ってて、ようやく出会えました。Wisdom, Impression, Sentiment(1889)Kuroda Seiki金地を背景に並ぶ、等身大の3人の女性。実際のモデルの姿をもっと理想化して描いたものだそう...
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クリムト「接吻」

こないだサントリーホールに行ったとき、アークヒルズのカラヤン広場にクリムトの「接吻」の、巨大なモザイク画が掲出されてました。そのときは夜だったから気づかなかったんですが、生誕150周年のクリムト・イヤーを記念して、日本全国から募集した「キスの写真」をピースにして縦横4.5mのモザイク画として再現したのだそうで。すごいことしますねぇ。特設サイトはこちらです。The Kiss(1907-08)Gustav Klimtグスタフ・クリムト...
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いせひでこ「ルリユールおじさん」

イーモバイルでネットにつなげられることに気づきました。何のために毎月お金払ってたんだか(笑)ということで今回は、めずらしく絵本をご紹介。いせ ひでこ「ルリユールおじさん」です。ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)(2011/04/12)いせ ひでこ商品詳細を見る大切にしていた植物図鑑をこわしてしまった、フランスの女の子。彼女は新しい図鑑を買うのではなく、こわしてしまった図鑑を直してもらうために本造り職人を訪ね...
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サントリーホール

今日は会社の同僚と、サントリーホールまでオーケストラを聴きに行ってきました。いやぁ、きれいなところですね。普段着のおっさん2人、非常に浮いてました(笑)ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団というオーケストラのニューイヤーコンサートだったんですが、クラシックはてんで素人なぼくでも、かなり楽しめました。「皇帝円舞曲」「美しく青きドナウ」など知ってる曲もやってくれたし、即興で山手線の音楽を演奏したり、変...
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白鳥の湖

今日はレニングラードの「白鳥の湖」を見てきました。約1年ぶりのバレエ鑑賞。去年も同じのを見ていて、すごいよかったので楽しみにしてたわけですが。。。引っ越しの荷物を片付けたり足りない家具類を探し歩いたりでバタバタしてて、気づいたら開演30分前。あわてて汚い格好で電車に乗って、降りる駅を間違えて全力ダッシュ。ギリギリセーフで間に合いました。ちょっとでも遅れると中に入れなくなるから、もうドッキドキです(笑)...
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フォード・マドックス・ブラウン「労働」

昨年から続けていた書籍の仕事、ようやく一段落つきました。まだ完全に終わったわけではないけど、来週から少し落ち着きそうな気配です。あ~疲れた!! がんばった!! いっぱい書いた!!Work(1852-63)Ford Madox Brownということで、今回ご紹介するのはフォード・マドックス・ブラウンの「労働」。この1枚に19世紀半ばのイギリスの、あらゆる階級が描かれているんだとか。まず目に飛び込んでくるのが、画面中央で体を動かす...
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クールベ「波」

海というと、この作品を思い浮かべます。ギュスターヴ・クールベ「波」。間断なく変化する空と海の表情をとらえた、緊迫感に満ちた一枚。崩れ落ちた波頭は岩にぶつかり白い泡となり、暗雲と呼応するように広がっていきます。Waves(c.1870)Gustave Courbet前回もちらっと触れましたが、新年最初の読書は宮本輝の「ここに地終わり 海始まる」でした。18年にもわたる結核の療養生活を経てようやく普通の生活を手にした主人公の志穂...
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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。いつもひいきにしてくださっている皆様、今年もお越しいただきありがとうございます。偶然このブログにたどり着いた方々も、今後ともよろしくお願いいたします。2012年の読書初めは、宮本輝の「ここに地終わり 海始まる」にしました。素敵なタイトルですよね。ヨーロッパの最西端、ポルトガルのロカ岬の碑文からとったそうです。結核で6歳の時から18年の療養生活を送っていた女性が、あらたな人...
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