足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ルーベンス「ライオン狩り」

またアンソール展のお話に戻ります。今回、なにげに注目なのがルーベンス。損保ジャパン東郷青児美術館の展示では、なんと5点も見ることができるのです。そのうち油彩は「ミネルヴァ」1点で、残りはすべて銅版画。そしてこの銅版画がすごいんです。と思ってパラパラ図録をめくっていたら、見た覚えがないけど激しく気になる作品が。こちらの「ライオン狩り」という銅版画です。 Lion Hunt Peter Paul Rubensこれ、すっごいかっこ...
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モーリス・ドニ「踊る女たち」

ここのところハードな毎日で、徹夜だったり終電だったりっていうのを繰り返してます。そんなときにドニの作品を見ると、すーっと心が穏やかになる。小さな幸福や確かな愛が、やさしく描かれていて。モーリス・ドニ「踊る女たち」。国立西洋美術館所蔵の、お気に入りの一枚です。 Girls Dancing(1905) Maurice Denis夢みたものは ひとつの幸福ねがつたものは ひとつの愛山なみのあちらにも しづかな村がある 明るい日曜日の...
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速水御舟「芙蓉」

会社の近くでは、今年も芙蓉が花をつけています。草むらには昼顔が咲き、百日紅が雨に濡れてしょげかえり、足もとでは月草が藍をしのばせている。やがて夏の花は枯れて、すっかり秋になってしまうんでしょうね。なんだか淋しい気もするけれど、こうして季節がめぐっていくんだなぁ。 Hibiscus mutabilis Hayami Gyoshu秋らしい風の吹く日柿の木のかげのする庭にむかひ水のやうに澄んだそらを眺めわたしは机にむかふそして時時た...
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アンソール「海浜の着替小屋」(アンソール展より)

誰もいない砂浜。ぽつんと置かれた車輪付きの小屋は、海水浴客が着替えをするための設備です。ジェームズ・アンソール「海浜の着替小屋」。影は長く、もうじき日が沈むのでしょうか。 The Bathing Hut(1876) James Ensorこのとき、アンソールはまだ16歳。ちょうどオステンドの美術学校に入学した年の作品になります。損保ジャパン東郷青児美術館でこの作品を見たとき、自分が抱いていたアンソールのイメージとあまりにかけ離れ...
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アンソール「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」(アンソール展より)

骸骨と仮面の画家、ジェームズ・アンソール。ベルギー近代美術を代表するこの幻想画家の作品を集めた展覧会が、損保ジャパン東郷青児美術館で開かれています。「ジェームズ・アンソール −写実と幻想の系譜−」。先週末、この展覧会を見に行ってきました。 Skeletons Fighting over a Hanged Man(1891) James Ensorこちらはアンソール「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」。中央には首を吊った白衣の男性、長くたれた舌の先には「...
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シャルダン「食前の祈り」(シャルダン展より)

これまでシャルダンのことを「静物画の巨匠」みたいに紹介してきましたが、実際には静物画だけを描いていたわけではありません。風俗画に転向した時期があり、それもまたすばらしいのです。静物画に卓越した画家だからこそ描ける、人間の静かな営み。今回はそんな作品を紹介したいと思います。 Le Bénédicité(c.1740) Jean Siméon Chardinこちらはシャルダン「食前の祈り」。小さな手をあわせて食事の前の祈りを捧げる子どもた...
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シャルダン「カーネーションの花瓶」(シャルダン展より)

静物画の巨匠シャルダンですが、意外なことに花を描いた作品はほとんどないそうです。現存するのはわずか1点のみ。それが三菱一号館美術館のシャルダン展に出品されている「カーネーションの花瓶」です。 Bouquet of Carnations(c.1754) Jean Siméon Chardinデルフト製の花瓶に生けられた花々は種類の判別が難しいくらい大胆に描かれていて、シャルダンのほかの静物画とは明らかに性質を異にしています。静物とはいえ、花瓶の...
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シャルダン「銀のゴブレットとりんご」(シャルダン展より)

ほんとうに静かな絵。何も語らず、ただそこにある。とかく気ぜわしい世の中だから、時にはこんな静寂に浸るのもいいと思います。 Silver Goblet(c.1768) Jean Siméon Chardinこちらはジャン=シメオン・シャルダン「銀のゴブレットとりんご」。静物画の名手、シャルダンの代表作です。三菱一号館美術館のシャルダン展ではこうした静物画がずらっと並んでいるんですが、なかでも印象的だったのが銀や銅の食器の表現でした。たと...
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シャルダン「木いちごの籠」(シャルダン展より)

先週の話になりますが、いよいよシャルダン展が開催! ということで三菱一号館美術館まで行ってまいりました。フランスが誇る静物画の巨匠、ジャン=シメオン・シャルダンの作品のみで構成されたなんともぜいたくな展覧会でした。 La Panier de fraises des bois(c.1760) Jean Siméon Chardinこちらはシャルダン「木いちごの籠」。展覧会のチラシやポスター、図録表紙にも使われてますね。画家の晩年の代表作でありながら現在...
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エヴァレット・ミレイ「ロレンツォとイザベラ」(ラファエル前派展が東京にやってくる!)

どうしても白いタイツのすらっと伸びた足に目がいってしまいます。よく見ると足を伸ばしてるのはヒゲの男性ですが……。ジョン・エヴァレット・ミレイ「ロレンツォとイザベラ」。前にも紹介したキーツの「イザベラとバジルの鉢」を題材にした作品で、よく見ると右下に「PRB」というイニシャルが。これ、何の略だか分かりますか? The Scene Lorenzo and Isabella(1848-49) John Everett Millais「PRB」は「Pre-Raphaellite Broth...
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モネ「芍薬」

白き花香をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしぞ思ふ Vase of Peonies(1882) Claude Monet一番大切な日。同じ時代に生まれてきてくれたことに、そしてぼくを見つけてくれたことに、今も感謝しています。お誕生日おめでとう。あなたがずっと、幸せでありますように。Night and day you are the one Only you beneath the moon and under the sunWhether near to me or far, it’s no matter, daring,Where you are I think of y...
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クレー「忘れっぽい天使」

クレーが描く天使はとても自由で、泣いたり笑ったり忘れっぽかったり、未熟だったりおませだったり醜かったり。無垢ですなおで、心が洗われます。 Forgetful Angel(1939) Paul Kleeきのう、あたたかい言葉をもらいました。とてもやさしい言葉でした。そのあと久しぶりに大好きな音楽を聞いていたら、ボロボロと涙が止まらなくなってどうしようもなかった。昔のひとたちは寂しさや悲しさを詩や歌にして、きれいなものとして残し...
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酒井抱一「夏秋草図屏風」

日中は夏の雨、夜になったら秋の風。今日はそんな1日でした。これからちょっとずつ、昼間も涼しくなっていくんでしょうね。 Flowering Plants of Summer and Autumn(1821) Sakai Hoitsuこちらは酒井抱一「夏秋草図屏風」。尾形光琳の「風神雷神図屏風」の裏側に描かれた、江戸琳派の傑作です。左側(雷神の裏)には白百合や女郎花など、突然の雨にうたれた夏草が描かれています。一方右側(風神の裏)には、風に吹かれる秋草と...
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長沢芦雪「虎図襖」

まるで漫画のような愛らしい虎!表情もさることながら、大きな前足やくるっと先端の丸まった尻尾など、なんともしなやかでのびのびした造型に目を奪われます。長沢蘆雪「虎図襖」、じつに型破りな作品です。数年前の対決展では、お師匠の円山応挙の作品とともに展示されてましたね。 Tiger(1786) Nagasawa Rosetsuさてさて、虎といえば……ちょっと気になっている映画がありまして。2013年公開予定の「Life of Pi」という作品。...
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アンリ・ルロール「チュイルリー公園、夕暮れ」

昨日はせっかくの日本橋だったので、ブリヂストン美術館にも行ってきました。「ドビュッシー展」、2度目の鑑賞。やっぱり素晴らしかったです。 Jardin des Tuileries, le soir(c.1890) Henry Lerolleこちらはアンリ・ルロール「チュイルリー公園、夕暮れ」。薄やみに包まれた公園を、月が静かに照らしています。薄紫の情景はなんともきれいで、はかなくて。「月の光」が聞こえてきそう……。ルロールの絵は他にも数点展示されて...
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「バーナード・リーチ展」に行ってきました

降ったりやんだりと微妙な空模様でしたが、9月になって少し涼しくなったような気がします。ということでぶらりお散歩がてら、日本橋高島屋で開催中の「バーナード・リーチ展」に行ってきました。バーナード・リーチの作品はぼくが一番好きな美術館に多く所蔵されているんですが、これまではイマイチぴんと来なかったのです。そんなわけで陶芸自体にもあまり興味がなかったのですが、いやぁ行ってみるもんですね。開眼、というと言...
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