足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スポンサーサイト

小林一茶「詠草」

早稲田で素敵な美術館を見つけました。センチュリーミュージアムという名前で、奈良時代から江戸時代の文字文化に焦点を当てた蒐集を行っているとのこと。現在「書と絵画の競演 〜歌仙絵・画賛・絵巻〜」という展示をやってます。こちら、小林一茶の「詠草」。懐紙にばばっとしたためたものだそうで、右に「花鳥」「一茶」と並べて、「鶯やこの声にしてこの山家」と俳句が書かれています。「花鳥」の文字は花と鳥の絵文字のようで...
0

デュフィ「ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ」

この展覧会を紹介するのをすっかり忘れていました。Bunkamuraザ・ミュージアムの「デュフィ展」です。日曜で終了してしまいましたが、とても素晴らしかったので。Still life with violin: Hommage to Bach(1952)Raoul Dufyラウル・デュフィは20世紀前半にフランスで活躍した画家。印象派からフォービズムへと画風を変化させながら、装飾芸術や木版でも腕をふるっています。展覧会ではその変遷をたどることができるのですが、作品...
0

ホイッスラー「灰色と黒のアレンジメント第1番」

だらだらと「オルセー美術館展」の注目作品を紹介してまいりましたが、今回で区切りにしようかな、と思います。最後にご紹介するのは、ホイッスラーの作品。9月から京都、12月から横浜で開かれるホイッスラー展への期待がいやでも高まる、代表作「灰色と黒のアレンジメント第1番」であります。Arrangement in Grey and Black, No.1(1871)James Abbott McNeill Whistlerモデルはホイッスラーの母親。67歳という老齢の母の健康を案...
0

モネ「かささぎ」

前にもご紹介しましたが、モネの「かささぎ」という作品を。オルセー美術館展にて、実物はやはりすごかった!La Pie(1868-69)Claude Monet制作は1868年から69年ごろ。20代後半という若さで手がけた本作の見どころは、なんといっても移り行く白の表情でしょう。冬の太陽にてらされた雪景色はばら色やすみれ色、だいだい色などさまざまな色彩をしのばせて、寒さよりも——むしろ美しい雪景に出会ったモネの歓びが伝わってくるような...
0

ブグロー「ダンテとウェルギリウス」

ネイマールとスアレスの絵だ!なんてことで、W杯の衝撃シーンを彷彿させると話題になった一枚。ウィリアム・ブグロー「ダンテとウェルギリウス」という作品です。Dante And Virgil(1850)William-Adolphe Bouguereau国立新美術館の「オルセー美術館展」では、「印象派の誕生」ということでアカデミズムの作品も取り上げています。ブグローもまた、アカデミズムの大家なんですがこんな作品も描いてたのか……! と、そのことのほうが...
0

カイユボット「床に鉋をかける人々」

カイユボットの最高傑作といったら、やっぱり「床に鉋をかける人々」じゃないかと。ところどころ違和感をおぼえる構図ではあるものの、かえってそれが作品の印象を強めているように思うのです。いつか実物を見たいと熱望し、昨年のカイユボット展で見られず肩すかし……と思いきや、今回のオルセー展で来日してくれました。Raboteurs de parquet(1875)Gustave Caillebotte上半身裸で鉋かけに精をだす男性たち。結果、床には2つの表...
0

ミレー「晩鐘」

名画のなかの名画。たとえ美術にうとかったとしても、この絵を知らない人はいないんじゃないでしょうか。L'Angelus(1857-59)Jean-Francois Milletジャン=フランソワ・ミレー「晩鐘」。画家が描いたのは、バルビゾン村の静謐な祈りです。原題は「アンジェラスの鐘」といい、遠景に見えるシャイイ教会では日に三度、アンジェラスの鐘を響かせていました。聖母マリア様、罪あるわたしたちのため、いまも、臨終のときもお守りくださ...
0

マネ「笛を吹く少年」

7月9日から始まった国立新美術館の「オルセー美術館展」、さっそく行ってきました。副題は「印象派の誕生 —描くことの自由—」。よって本展は、印象派の先駆ともいえるエドゥアール・マネの作品をもって始まります。Le Fifre(1866)Edouard Manetこちらはエドゥアール・マネ「笛を吹く少年」。1866年の発表当時は理解を得られずサロンに落選し、マネ没後の1884年の回顧展でも、やはり批評家を惑わせた作品です。唯一、この作品を...
0

小村雪岱「日本橋」

しんしんと降り積もる雪のなか、外をうかがう芸者の姿。夜のしじまに何思うのか、その立ち姿はあてどなく、ため息が出るほどの美しさです。この作品は、明治から昭和初期を代表する文人・泉鏡花の「日本橋」の見返しに描かれたもの。手がけた画家の名は小村雪岱。小説家と若き画家はこの作品ではじめて交わり、それまで泉鏡花本の装幀は鏑木清方が多く手がけていたのが、以後その多くを小村雪岱が手がけることになります。日本を代...
0

歌川広重「名所江戸百景 愛宕下薮小路」

世田谷美術館の「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」からもう1点。西洋の画家たちに多大なる影響を与えた歌川広重の作品です。Atagoshita and Yabu Lane, from the series One Hundred Famous Views of Edo(1857)Utagawa Hiroshige歌川広重「名所江戸百景 愛宕下薮小路」。虎ノ門へと抜ける小径の脇には桜川と呼ばれる放水路が流れ、雪の白と水流の青とが互いに引き立てながら目に飛び込んできます。空には暮色が広がり始...
0

モネ「ラ・ジャポネーズ」

当ブログの記念すべき第一回で紹介した、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」。ボストン美術館所蔵のこの作品が、およそ1年の修復を終えて世界初公開ということで世田谷美術館に来ています。La Japonaise(1876)Claude Monet鮮やかに当時の色彩を取り戻した「ラ・ジャポネーズ」。まずはその大きさに圧倒されました。天地2.3メートルですから、等身大よりも大きいわけですね。艶めいた緋の打掛けをまとい、扇子を手にこちらに視...
0

堀辰雄の「美しい村」を訪ねて

軽井沢旅行記その3です。2日目(月曜)は10時ごろまで宿でのんびりして、まずは小諸市内の高浜虚子記念館へ。愛媛県松山に生まれ、正岡子規に兄事し俳句を学んだ虚子は、その後東京、鎌倉と移住し、第二次大戦中に戦火を逃れて小諸を訪れます。晩年の約4年間にわたり、小諸の風月を織り込んだ俳句の世界に浸ってきました。高浜虚子記念館入り口。虹立ちて忽ち君の在る如し虹消えて忽ち君の無き如し(高浜虚子)高浜虚子記念館を一...
0

千曲川旅情 〜島崎藤村の旅〜

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ緑なす繁蔞(はこべ)は萌えず若草も藉くによしなししろがねの衾(ふすま)の岡邊日に溶けて淡雪流るあたゝかき光はあれど野に滿つる香も知らず淺くのみ春は霞みて麥の色わづかに靑し旅人の群はいくつか畠中の道を急ぎぬ暮れ行けば淺間も見えず歌哀し佐久の草笛千曲川いざよふ波の岸近き宿にのぼりつ濁り酒濁れる飲みて草枕しばし慰む (島崎藤村「千曲川旅情の歌」より)だいぶ間があいて...
0

立原道造「二匹の魚」

日曜から一泊二日で軽井沢に行ってまいりました。代休をとって、月曜はお休みにさせていただいて。あっちこっちまわってきたので後でまとめて書きたいと思いますが、今回はアートではなく文学を巡る旅になりました。一番の目的は昭和初期の詩人、立原道造です。軽井沢から少し離れたところにタリアセンという塩沢湖を中心とした観光地があり、その一角の軽井沢高原文庫で立原道造展が開かれています。日本橋橘町に生まれ、堀辰雄や...
0
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。