
ロートレック「赤毛の女」
人間は醜い。されど人生は美しい。冒頭の言葉は、ロートレックが残したもの。1000年以上も続く名門貴族に生まれながら少年時の事故で両足の成長が止まってしまい、やがて父親からも見放されたロートレックがたどり着いたのはパリの歓楽街・モンマルトルでした。そこで出会ったのが、たくましく生きる娼婦たち。以下、「迷宮美術館 巨匠の言葉」より抜粋。生きるため、家族のために体を売る女性のたくましさ、つらい境遇でも失われ...

ヘレン・シャルフベック「少女の頭部」
また随分と、間があいてしまいました。申し訳ない限りです。。気を取り直して……前回に引き続き、ヘレン・シャルフベックです。Head of a Girl(1886)Helene Schjerfbeck1886年、「快復期」の2年前に描かれた「少女の頭部」という作品です。黒の巧みな使い手であったマネを思わせる作品ですが、暗闇を背にしたこの眼差しが、何だか忘れられませんでした。1884年の「扉」という作品も、やはり黒が印象的です。ホイッスラー風の「お...
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