モーリス・ドニ「トランペットを吹くアコ」
少し間があいてしまいましたが、
森アーツの「こども展」のことを。
チラシにはルソー、ピカソ、ルノワール、
モネ、マティスといった名前が並んでいましたが、
子どもの絵といえばこの人を忘れてはいけません。
モーリス・ドニ「トランペットを吹くアコ」。
9人もの子どもの父親であったドニは
非常に子煩悩だったそうで、子どもを描いた絵を多く残しています。
古今東西、我が子を最も多く描いた画家のひとりであった、とのこと。
この絵に描かれたアコちゃんは本名をフランソワといい、一番したの子ども。
アコは吾子(我が子という意味)と同じ音ですから、
この展覧会にぴったりな一枚だと思います。
展覧会に出品された約90点のうち、ドニの作品は6点。
以前見たことがある作品もあり、それもまた嬉しいものでした。
「こども展」は、19世紀前半の作品を序章として
第1章 家族
第2章 模範的な子ども
第3章 印象派
第4章 ポスト印象派とナビ派
第5章 フォーヴィスムとキュビスム
第6章 20世紀のレアリスト
といった章立てで構成されており、
前述の画家たちのほかセザンヌ、モリゾ、フジタなどなど
有名画家たちの作品が並びます。
そのほとんどは幸せそうな表情で、
無垢な存在を前にして、画家の心もまた無垢であったのだろうと
そんなことを思いました。
森アーツの「こども展」は6月29日まで。
その後、7月19日より大阪市立美術館に巡回します。
チラシやポスターで使われているルソーの人形を抱く子ども」も
すごいインパクトなので、ぜひお見逃しなく。
今日も明日もがんばろう。
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