根津美術館の『燕子花図と藤花図』
毎年初夏の恒例イベントともいえる、
根津美術館の尾形光琳「燕子花図屏風」公開。
今年は同館が所蔵するもうひとつの傑作、
円山応挙「藤花図屏風」と合わせての展示でした。
金地を背に濃紺の花々がおどるように咲き群れる、
琳派芸術の到達点ともいえる「燕子花図屏風」。
そして幹や枝は一筆で流れるように描きながら、
藤の花には写生を尽くした「藤花図屏風」。
これら傑作を並べて見られるという贅沢の極みなのです。
そして振り返れば、鮮烈な色彩が命あるものの如く密集する
鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」。
もう一方の壁にはモノトーンに紅色が浮かぶ椿椿山の「花鳥図屏風」。
どこを向いても眼がくらんでしまうような、出し惜しみなしの素晴らしい展覧会でした。
来年はどんな趣向をこらしてくれるのか期待しつつ。
(今年の展示は今日まででした)
見に行ったのは先週で、お庭の燕子花はしおれ始めていました。
もう少し早く行けばよかったな。
来年はゴールデンウィーク前に行くことにしよう。
今日も明日もがんばろう。
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