小林一茶「詠草」
早稲田で素敵な美術館を見つけました。
センチュリーミュージアムという名前で、
奈良時代から江戸時代の文字文化に焦点を当てた蒐集を行っているとのこと。
現在「書と絵画の競演 〜歌仙絵・画賛・絵巻〜」という展示をやってます。
こちら、小林一茶の「詠草」。
懐紙にばばっとしたためたものだそうで、
右に「花鳥」「一茶」と並べて、
「鶯やこの声にしてこの山家」と俳句が書かれています。
「花鳥」の文字は花と鳥の絵文字のようで、なんとも可愛らしいんですよねぇ。
「書と絵画」というと何だか難しい展示のようで身構えてしまいますが、
実際にはこんなゆる〜い作品も並んでいるわけで
見に行ってよかったなぁと。
おなじみ白隠さんの書画もありましたし、
光悦の流麗な書も堪能いたしました。
展示数は少なかったものの、
入館時に手渡される解説が非常に丁寧なつくりで
和歌の一つひとつ、賛の一つひとつまで詳細に書かれていて
じっくり見比べていたらいくらでも時間がたってしまいそうでした。
おまけに、自分以外にお客さんがいないというありがたさ!
良質の書と絵画を占有しているような心地でありました。
会期は9月27日まで。
あまり知られていないようですが、強くオススメしちゃいます。
藤原定信「一字宝塔法華経断簡(戸隠切)」。大変に美しゅうございました。
今日も明日もがんばろう。
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