葛飾北斎「百合」
上野の森美術館で「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」が開催されています。
ボストンからはるばるやってきた、葛飾北斎の作品140点あまり。
有名な「富嶽三十六景」や「諸国瀧巡り」のほか、
最初期の作品や肉筆画、そして娘の応為の作品も。
日本が世界に誇る浮世絵師の全貌を知ることが出来るまたとない機会です。
Lilies(1833-34)
Katsushika Hokusai
こちらは葛飾北斎「百合」。
描かれたのは1830年代で「富嶽三十六景」の少し後、
「諸国瀧巡り」と同時期くらいの作品になります。
全10図の花鳥画シリーズのひとつで
奇をてらうことなく無駄なものを削ぎ落した、
北斎芸術のひとつの到達点です。
細かく表現された風景画のなかにあって、
これら花鳥画は凛とした佇まいで非常な存在感でした。
上野の森美術館の「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」は11月9日まで。
ぼくは先週末、開催2日目に足を運びましたが、すでにものすごい混雑でした。
浮世絵はどうしても顔を近づけてまじまじと鑑賞したくなるものなので
行列が遅々として進まないのも仕方ないかもしれないけれど……。
2時ちょっとに会場入りして、最後は閉館時間を気にしながら早足になって
合計2時間半くらいの鑑賞時間に。
これからさらなる混雑が予想されますので、
なるべく余裕をもって、早めの時間帯を選んだほうがいいかもです。
チラシも気合い入ってます。かっこいい!
今日も明日もがんばろう。
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