モネ「睡蓮の池、夕暮れ」
縦2m,、横6m。
眼前に広がるのは、夕陽をうつした水面。
クロード・モネの大作「睡蓮の池、夕暮れ」という作品です。
The Water Lily Pond in the Evening(1916/22)
Claude Monet
もはやおなじみの画題ともいえるモネの睡蓮ですが、
見るたびに発見と感動があり、その奥深さに気付かされます。
晩年を過ごしたジヴェルニーでモネは睡蓮の池を造作し、
そこで200点以上もの作品を生み出しました。
徐々に彼の目線は水面に接近して行き、
光と水が渾然となった抽象画のような面持ちへと変わっていきます。
この「睡蓮の池、夕暮れ」でも水辺に落ちた落日の光が
あたかも炎のごとく、静かに揺れています。
中央から金色が広がっていき、左右には樹の影が落ちて、そこに青い睡蓮の葉が。
夜の帳がおりる前の一瞬のきらめきを写し取った、幻想的で神々しい作品です。
この作品は、国立新美術館の「チューリヒ美術館展」で見ることができます。
モネの作品は「睡蓮の池、夕暮れ」も含めて計4点。
いずれもモネらしい、光の移ろいを巧みに描いた作品でした。
それにしても……冒頭に書いたように、今回の睡蓮は横幅6m。
これだけの大作を日本で見られることに感謝感謝であります。
今日も明日もがんばろう。
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