アンドレア・デル・サルト「ピエタのキリスト」
ピエタ。
けれどそこに、聖母の姿はありません。
Christ in Pietà(c.1525)
Andrea del Sarto
アンドレア・デル・サルト「ピエタのキリスト」。
死せるキリストがぽつねんと描かれています。
「ピエタ」と題されているにもかかわらず、
まわりには聖母も誰もいない。
抱きしめてくれる人も、涙を流してくれる人もいない。
なんて寂しい絵なんだろう……。
この作品は、東京都美術館の「ウフィツィ美術館展」で展示されています。
なんだかいろいろと考えさせられてしまう一枚。
一人で生きていこうと、その気持ちに嘘はないけど
せめて死のときには隣にいてほしいと
情けなくも弱気なことを思ってしまいました。
今日も明日もがんばろう。
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