足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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東山魁夷「白い朝」

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朝、窓をあけると、庭一面の雪であった。
きじばとが一羽、羽をふくらませて、じっと枝にとまっている。
寒さに耐えて、春を待っているのだろうか。
何かを祈り、沈思しているように感じられた。
白の中のその孤独な姿が、私の心に通った。
(東山魁夷)


東山魁夷「白い朝」
White Morning(1980)
Higashiyama Kaii




山種美術館の「東山魁夷と日本の四季」を見てきました。
没後15年を記念した展覧会で、
川合玉堂、結城素明、川崎小虎など魁夷が師事した日本画家や、
山口蓬春、橋本明治、高山辰雄など同時代の画家の作品も織り交ぜながら
日本の四季を描いた数々の作品を展示するというもの。
川端康成に背中を押されて描いた京洛四季のシリーズや
皇居宮殿ゆかりの「朝明けの潮」など名品ぞろいでしたが、
いちばん印象に残ったのが「白い朝」という作品でした。
冒頭の画家自身の言葉がすべてを言い表していますね。
ある意志をもって待ち続けるその背中は、胸に迫るものがありました。


そして会場の最後に飾られていた高山辰雄の「春を聴く」。
冬を乗り越えた鳩はつがいになり、陽にあたっていました。
叙情的で、やさしくて、でも寂しい。そんな作品でした。

高山辰雄「春を聴く」




会場の多くの作品には、解説文のかわりに東山魁夷の言葉が付されていました。
色数を抑えた美しい作品の数々に、それらの文章はとてもよく合って
心地よい余情にひたることができました。
山種美術館という空間にも合った、すばらしい展覧会であったと思います。
会期は2月1日(日)まで。
できればもう一度、足を運びたいと思っています。




今日も明日もがんばろう。
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