エミール・クラウス「刈草干し」
今日は渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムの
「フランダースの光 ~ベルギーの美しき村を描いて~」を見てきました。
特に有名画家の作品があるわけでもないので、
なんとなく足を運んでみたのですが……。
これ、すごく良かったです。もう1回行きたいくらい。
ここの企画展はホントはずれなしというか、
毎回カタログを買わされてしまっています(笑)。
Haymaker(1896)
Emile Claus
今回ご紹介するのは、エミール・クラウスの「刈草干し」。
1896年の作品で、同展のフライヤーやポスターでも使われてるので
見たことのある人も多いのではないでしょうか。
印象派の筆触分割技法を駆使し、
燦然と輝く黄金色の光が全体を覆っています。
女性は裸足で大地を踏みしめ、肩に背負うのは労働の証である刈草。
伏し目がちの表情で視線も足元の影に落ちているものの、
労働の辛さや苦しさよりも、生に対する喜びが全面から伝わってくるようです。
クラウスはベルギー印象主義の先駆ともいえる存在であり、
みずみずしく、光あふれる技法は
「リュミニスム(光輝主義)」とも呼ばれています。
↓は、コローの「鎌を手にする収穫の女」。
なんとなくこの絵を連想しました。
「フランダースの光」では、エミール・クラウスの作品が
実に11点も展示されています。
ある意味クラウス展と言ってもいいくらいの充実ぶり。
そしてそのいずれもが、まばゆい光でもって
観る者を至福の世界へと誘ってくれます。
「フランダースの光 ~ベルギーの美しき村を描いて~」の
公式サイトはこちら。
開期は10月24日(日)までです。
ぽちっとお願いします!
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