モディリアーニ「アリスの肖像」
アリス! このたわいない話をうけとり
その手でそっとしまっておいておくれ
思い出の神秘な絆のなかに
子供の日の夢が綯いまぜになったあたりに
巡礼たちが遠い国で摘んできた
とうに萎れてしまった花冠のように
(ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」より)
Alice(1915)
Amedeo Modigliani
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」。
あまりにも有名な物語であり、
登場人物や部分部分のエピソードは知っていたんですが
実はいままで、読んだことがありませんでした。
35歳にして初めて読んだ感想としては……
子どものときに読んでおきたかったなー、と。
どちらかというと一人遊びが好きだった自分は
わりと空想の世界に浸りがちな子どもだったので、
白ウサギが走ってきても、チェシャ猫が笑っていても、
ネムリネズミがうつらうつらしていても、
ハートの女王がわめきちらしていても、
アリスが大きくなったり小さくなったりしても、
そんな風変わりな世界を素直に受け入れられたんじゃないかなぁって。
こういう物語を読むたびに、幼いころのことが無性に愛おしくなります。
画像はアメディオ・モディリアーニの「アリスの肖像」。
不思議の国のアリスとは関係ないと思われますが、なんとなく。
今日も明日もがんばろう。
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