足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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俵屋宗達「伊勢物語図色紙《大淀》」

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大淀の浜に生ふてふみるからに
心はなぎぬ語らはねども


俵屋宗達「伊勢物語図色紙《大淀》」



俵屋宗達「伊勢物語図色紙《大淀》」。
対角線上に置かれた男と女。
たがいに見つめ合いながらも、その距離感がすべてを物語っています。
「あなたを伊勢の国につれていって一緒に住みたい」とささやく男に対し、
女は冒頭の歌でこたえます。
伊勢の大淀の浜には海松(みる)が生えていますが、
その名のように、私はあなたを見ているだけで心が落ち着くのです。
いただいた言葉だけで十分。伊勢までご一緒することはございません。


書かれた和歌もまた、女と男を結ぶことなく
うつろうような下の句の配置がなんだか寂しい。


どれだけ思いを重ね合ったとしても、
結ばれ得ぬ恋路というのはあるものです。
お互いに懸命に考えぬいて出した結論なのだから
後悔なんてしてはいけないのでしょうけれど、
夏が近づくと、またあの頃のことを思い出してしまいます。
何年経っても自分にとっては大切な宝物で、
それが悲しみのたねにも、生きる糧にもなっています。




俵屋宗達の「伊勢物語図色紙《大淀》」は、
日本橋高島屋の「琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき」に出ていました。
絢爛たる琳派の作品のなかにあって、最も心を奪われた作品でした。





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