足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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スピリアールト「めまい」

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先日、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムのグッズ売り場で
偶然見つけたレオン・スピリアールトの画集。
輸入ものの洋書でしたが、迷わず買ってしまいました。
あとでオランダ語であることに気づいて愕然としましたが、
文章は置いておいて、作品をしみじみ眺められるだけで幸せです。


めまい
Vertige(1908)
Léon Spilliaert




ということで、今回ご紹介するのは
レオン・スピリアールトの代表作「めまい」。
砂漠にあらわれた螺旋状の階段のような、
なんとも不思議な舞台に立つ女性らしき人物。
高い段差をまたぎ、強い風にショールをたなびかせながらも
両脚に力を込めてはるか彼方へ思いを馳せているかのよう。
足先から長く伸びる影が彼女の孤独を表しているようでもあります。
この螺旋がどの程度の高さなのかは想像もつきませんが、
「孤高」と呼ぶにふさわしい、凛然たるたたずまいです。
スピリアールトの作品に共通するのは深い孤独と狂気ですが、
「めまい」にはそれらを凌駕する強さを感じます。


それにしても……
この作品こそ、国立新美術館の企画展「陰影礼讃」にふさわしいと思います。
光と影の織りなす、気高き肖像と深い精神性。
フライヤーのメインビジュアルに起用された
アレクサンドル・ロトチェンコの「階段」を見るたびに、
ついついスピリアールトを連想してしまうのです。

階段
Stairs
Aleksander Mikhailovich Rodchenko




ちなみに「めまい」は、スペイン語で「vertigo」。
「vertigo」といえば、U2のヒット曲。
そしてそのプロモーションビデオには、
砂漠の中の光と影、そして螺旋がモチーフになっています。
もしかしたら、スピリアールトの「めまい」を意識しているのかも。


↑ U2「Vertigo」。1分を過ぎたあたりに注目!



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Leon Spilliaert: Life and WorkLeon Spilliaert: Life and Work
(2007/11)
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